自殺志願 (小学館文庫 の 2-6)

著者 :
  • 小学館
2.38
  • (0)
  • (4)
  • (11)
  • (10)
  • (7)
本棚登録 : 77
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088946

作品紹介・あらすじ

僕が、少女たちを殺した。

1通目「先生にみんなで最後にメールしようよって言い出したのは、ナツキだったと思う。カオルも、確かに五人も自殺したら、担任に迷惑かかるよねって賛成して。だから先生は、これから全員の遺書めいたメールを受信します」
2通目「全員のメールを読んだ後に、一人だけ、たった一人だけ返信するんです。五人のなかで一人だけです。一斉送信はダメですよ。引き金を引かれた人が生きて残りの四人が死ぬなんて逆の意味のロシアンルーレットですね」
3通目「顔見れば分かる。みんな選ばれたいって思ってる。助かりたい、生きたいっていうのと違うから面白いよね」
4通目「私は殺される。五人の中で真実を話しているのは私だけです。これは私を殺す為の、彼女達が考えた完全犯罪なんです」
5通目「先生、いずれにしろ私は苦しむのはもう嫌なんです。私を幸福にしてください。先生、お願い、私に返信してください」

【編集担当からのおすすめ情報】
伝説の名作ドラマ『高校教師』
『この世の果て』を凌ぐ、驚愕のラスト!
野島版『ブラック・スワン』!
女子高生五人による、恐怖のメール自殺ゲーム。
たった一度だけ許された“返信”が、彼女たちの生死を分ける。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 集団で自殺を決めた女子高生5人が担任の先生にメールを送って生きる一人を選ばせるという、端から見れば悪趣味に思える話。
    生徒から順番に送られてくるメールには、それぞれの事情が書いてあり、死に対する思いも様々で。
    そんなメールを受けた担任の思いも想像すると苦しくて。

    生徒からのメールが増えるごとに引き込まれていったのですが、終盤あたりでよくわからなくなってきて。
    結末は私には理解できませんでした。

  • つまらなかった。
    主人公が友人の結婚式で会った女性は実は亡くなったと思い込んだ彼女だった。
    自殺したいとメールしてきた女子高生5人は彼女の頼みを受けて芝居していた。
    ・・・だったはずだが、最後にやはり彼女は亡くなっていて、女子高生はみんな死ぬ。
    特に深みも落ちもない。

  • 「未成年」あたりの、ヒリヒリした野島伸司作品が好きな人なら出だしからして「コレ!コレ!」ってなりそうな空気

  • 「家なき子」「高校教師」など数々のヒットドラマの脚本家による小説。

    高校教師・藤原孜のもとに、担任している女子生徒5人から自殺予告メールが届いた。全員のメールを読んだ後に一人だけに返信すれば、その一人は自殺を思いとどまるという。

    設定は面白いのだが、二転三転の展開に結局どうなったのか。すっきりしなかった。
    (図書館)

  • すべてのトリックを理解して読めれば面白いのだろうと感じたが理解するのには時間がかかりそう。

  • 第六返信の男の人は死ぬ時に〜?のくだりはほーそういうものなのかと思う点があった。男女各々で生物学的に違うであろうそういう傾向について書かれていてすごく、嗚呼、となった。今後何かあった時にはここからアウトプットしてみたい。

    総じてテンポ良く読みやすい。
    メール文などのこなれた話し言葉が小気味いいしそれぞれが彼女たちのキャラ付けをできている。
    最後の終わりが飲み込めず、どこから読みなおせば飲み込めるのかが課題

  • 自殺志願の5人の生徒と担任の教師に起こる話。

    自分の過去から抜け出せずにいる教師の回想と、5人の生徒に起こっている現実が交錯して、非常に複雑。

    最終的にになぜこのストーリー展開になったのかはいまいちわからず、あまり共感できなかった。

  • 売り文句(衝撃のラスト。あなたは一体どこから騙されていたのだろうか)から興味が出たので購入。何度かひっくり返されて何が何だか分からなくなりました。結局どういうこと?と聞きたくなる感じです。

  • ラストへの展開、どれが孜の作り出したものなのかが分からなかった。
    5人は本気だったのに、孜が自分の世界に閉じこもっていただけなのかな。

  • ここで一句。

    自殺志願
    帯のあおりが
    ハンパない

    それだけです。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1963年、新潟県生まれ。88年脚本家デビュー。数々の話題作を手がける。

「2015年 『お兄ちゃん、ガチャ(2)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野島伸司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×