- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094513080
感想・レビュー・書評
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緩やかに衰退し、人類の座を妖精さんに明け渡した旧人類。
ほんとに、ブラックでもありほのぼのともしている大人の絵本という感じ。
若干文化人類学の勉強にもなる…かも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本屋で適当に面白そうな本を探していたときに見つけ、面白かったので、買った当日に読みきってしまいました。
タイトル通り、人類は衰退してますが、内容は結構ほのぼのとした和むような話でした。まあ、人類が衰退していてもう長くないとか、そういう話が出るとちょっと寂しい気分にもならなくも無いですが。
ほとんど、主人公が妖精たちを観察していく話です。観察といっても、お菓子をあげたりアドバイスをしちゃったりといろいろ干渉してますが。なんらかの危機が迫るだとか喧嘩が起こるだとか、そういった事件は起こらず、終始平和な話ですが、妖精たちのすることや主人公とのやり取りが面白く、読めば元気が出る……んじゃないかな?自分はちょっと出ました、元気。
主人公の一人称視点で書かれていて、なんかいろいろ突っ込み入れたり慌てたりしてるのも良かったかな。
ただ、自分の読解力が不足しているだけかもしれませんが、会話でところどころ何の話をしているのかわからなくなるときがありました。
新装版だということには買ってから気づきました。自分はこの本の絵は結構好きです。 -
前々から気になっていた人衰だが、あえてこっちを買ってみた。
文字通り「人類は衰退」し高度な知能を持った妖精さんの時代になった世界で人間と妖精さんの橋渡し役である調停官になった「わたし」による妖精さんを観察するお話。
終始まったりほのぼの、どちらかと言えば日常系だが、他の日常系と比べても山もなければ谷もないこれが究極のゆるゆる系か・・・!
「わたし」と妖精さんのやりとりがコミカルにシュールに描かれている。
この作品は他のどれとも違いすぎる、こんなのがあってたまるかってぐらいの超個性派小説。
某アリ◯ッティを遥かに凌駕する「何もなさ」に小説好きな人ほど意見が分かれそうな(実際わかれてるっぽい)一作。
初めて読んだから、絵師云々はあまり発言しにくいんだが・・・個人的にはこの絵すきですよ?