プロペラオペラ (ガガガ文庫 い 2-29)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094518122

作品紹介・あらすじ

美少女艦長+天才参謀、天空の艦隊決戦へ!

極東の島国・日之雄。その皇家第一王女イザヤ18歳。
彼女はしかし同時に、重雷装飛行駆逐艦「井吹」の艦長である。イザヤのためなら命を投げ出す乗組員達は、全員彼女の大ファン!
そんな「井吹」に、突然イザヤの部下として乗り込んできたのは、主人公クロト。皇族傍系黒之家の息子であったクロトはイザヤとは幼なじみであったが、ある日、イザヤに対し最っ低の事件を起こして皇籍剥奪となり、家族もろとも敵国ガメリア合衆国へと逃亡したのであった。そのクロトが(どのつら下げて)なぜ今ここに!?
クロトは言い切る、「俺はガメリアを牛耳る怪物から日之雄を守るために帰ってきた」!おりしも我が国日之雄は、カネと武力で日之雄を我が物とせんとするガメリアと開戦に踏み切った。イザヤとクロトは「井吹」を駆り、超大国ガメリアの世界最強飛行艦隊に対し決戦を挑む!!
自信満々、超傲慢、頭が切れるのに加えてバカがつく努力家クロトの大驀進人生の絢爛舞台、ファン待望の犬村小六真骨頂「空戦ファンタジー戦記」が堂々開幕!!!


【編集担当からのおすすめ情報】
大ヒット「とある飛空士」シリーズでおなじみの犬村小六氏。「やがて恋するヴィヴィ・レイン」全7巻完結から1年の構想期間を経、ついに始動!ファン待望の空戦ものです。今回新しいのは、巨大飛行戦艦同士の超重量級大規模戦闘がふんだんに描かれるところ!空戦のスケールと迫力が何乗にもアップしています。そして、スカッとビッグマウス系の主人公クロトと気の強い美少女ヒロインイザヤの一筋縄でいかない恋(新境地)!読み出したら止まらない犬村オペラの開幕です!

感想・レビュー・書評

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  • 軍事オタクが書いたライトノベル。
    仮装日本が仮装大国アメリカに勝つという創造ものだと思うが、昨今の国際情勢からウクライナとロシアを想像してしまう。読み物として面白かったので次巻に紙カバーを巻き付け始める。

  • 主人公とヒロインの関係がいい感じ。

  • それも売りなのだろうが、女性登場人物のアイドル的?な雰囲気や言動、それに対してのエロ視点等以外は楽しかった。

  • 【旧態依然とした世界に見切りをつけ、俺はこの翼で這い上がる】

    飛空艇に機乗する少年少女の恋の物語。

    自らが皇王に成り上がる為、皇家の血筋を持つイザヤに大胆に告白したクロト。
    打算まみれの告白が上手くいく筈なく、最悪な印象だけを残して見事に玉砕。
    勿論、その計画は誹謗中傷の嵐の憂き目を遭い、父と共に自由と平等の国·ガメリア合衆国に亡命を果たす。
    時が経ち、日之雄を守る井吹の艦長となったイザヤの元に、野望と闘志を携えたクロトが来訪する。

    砲弾と爆雷が飛び交う戦場にて、クロトは有言実行する為に難敵相手に一騎当千するのだ。

  • 今回の作品は艦隊戦。今までの作品は戦闘機が多かったので戦術級が戦略級にスケールアップ?してどう展開するのか楽しみ。
    そして毎度の事ではあるが序盤が緩いほど後半が悲惨になる作者さんのお約束を考えると、今後が楽しみでもあり不安でもある……無理に殺さなくても良いのですよ?

    以下軽いネタバレ








    1冊でいきなり激しい戦闘まで進んでしまった。
    んん?続くんだよねこれ?と思わせる展開ですが、既に5巻で完結してから読み始めたのでその不安は無い。刊行直後に読んでたら次が出るまで不安だったろうなぁ。

  • 日本とアメリカの太平洋戦争をモデルとした壮大な背景で語られる作者得意の恋と空戦の物語。
    今度は飛空機じゃなくて艦隊戦だけど^^

    いや、上手いな。
    相変わらず読み始めるとすぐに物語に引き込まれてしまった。
    一人の少女をめぐっての二人の男が国を背負って戦争するという設定が如何にもラノベらしくて、うん、好きですよ、こういうの。
    圧倒的国力を持つガメリアに対する日之雄。
    初戦からほぼ全滅の中での起死回生だったけれど、やっぱりこういう戦いは血湧き肉躍るよなあ。
    とはいえ、戦闘場面のシリアスさだけじゃなく意外にコミカルな場面も多くて、水兵たちのモブ感は非常に楽しい(笑)
    主人公のクロトも偉そうな態度のわりにどこか子供の無邪気さがあって微笑ましい。

    でもこの先の展開は現実の歴史的な推移を辿りそうな気もしてどんどんシリアスになって行きそうだ。
    この巻では主人公の能力は、記憶力や暗算程度しか発揮されなかったけど彼の天才が本当に発揮されるのは次巻以降、作戦立案からかな。
    期待している。

  • 神。あらゆる要素が最高の一言に尽きる。ストーリーは明確でわかりやすく、文章表現は優雅で情緒的。ヒロインの描写にも卓越した表現力がこれでもかと注ぎ込まれているからとっても魅力的だし、代名詞と言ってもいい心情描写はますます磨きがかかっているように思える。
    空中で海戦をやらせる発想は奇抜だが、最後に書かれた文献の量からしても、破綻なく成立させてしまうのだろうなと思える。
    強いて言うなら、意中の人が死ぬかもしれないのに戦争を仕掛ける展開はやや筋が通らないかもしれないとは思った。

  • 一巻目からまるでクライマックスような戦闘だった。
    ハラハラしながら一気に読みきった

    また敵役が清々しいほどにキモイ!
    カイルは、この戦闘でイザヤが死にかけたことを知ってるのだろうか?
    戦艦に乗り込むことは知ってたような気がする(記憶違いかも知れない)
    ラストでこの先のビジョンを語っていたけど
    今回の戦争でイザヤが戦場に出ていることは知ったはずだし
    このまま手を打たなければ普通にまた戦闘に駆り出されるわけで
    手に入れたい姫君が戦死してしまうかもだぞ
    まあ、恐らく手は打つんだろう

    それにしても
    クロトが気持ちよく改心してくれて良かった
    最初このまま敵対するのかと思った

    ところで素朴な疑問が
    国名は実際のものと似て非なる雰囲気で作られてるんだけど
    所々実際の都市名とかが使われてるのはなんでなんだろ…?

  • そんだけ天才やったら超兵器作るとか、内戦起こさせるとかした方がええのにと思うんはさておき。
    おもろかった。早よ続きを読みたいわ。

  • 序盤、今回はキャラが苦手かなぁって思ったけど、進んで行ったらそんなことはなくなった。要するに疑似日本史なのね。続きは楽しみです。

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著者プロフィール

1971年生まれ。小説家。代表作に、「とある飛空士」シリーズ、『レヴィアタンの恋人』(ともにガガガ文庫)などがある。

「2014年 『サクラコ・アトミカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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