- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094518825
作品紹介・あらすじ
勇者と魔王、税金対策のために偽装結婚!?
「我が配下となれば世界の半分をくれてやろう!」「え、マジ! わかった!」
とある“奇妙な法則”が支配する世界。勇者と魔王が手を取り合いかけたとき、現れたのは「贈与税がかかります」絶対なる税金徴収者である天使。
そう、この世界の“奇妙な法則”とは、神への“税金”であった。“世界の半分”という莫大な資産にかかる超高額の贈与税に焦った勇者は税金逃れのために魔王と偽装結婚をする!
そんな二人を助けるのは『ゼイリシ』の少女?
お人好し魔王と銭ゲバ女勇者の財産分与と偽装結婚からはじまる、異世界税制コメディ!
【編集担当からのおすすめ情報】
『戦うパン屋と機械じかけの看板娘』(HJ文庫刊)や数々のノベライズ、ゲームシナリオを手掛ける作家・SOWがお贈りする新作は異世界税金対策コメディ!
ファンタジー感とコメディ感の強い本作のイラストを手掛けたのは『その劣等騎士、レベル999』(GA文庫刊)などを手掛ける気鋭のイラストレーター・三弥カズトモ! 早くもコミカライズが決定した本作。3回市民税を“サシオサエ”された担当編集が「もっと早く読みたかった!」という税金コメディ、今、将来、少しでも税金をどうにかしたい方、ぜひご一読を!
感想・レビュー・書評
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面白くってタメになるとは、この本のこと。
日本の税法をベースに話が展開し、課税庁のある種の無慈悲さみたいなものも味わうことができます。
そして、最後はホロリとさせられる。うまい。
税金に関する知識だけでなく、財政に関しても触れられており、「緊縮財政がなぜダメなのか」を知りたい人にもお勧めです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
税金と国家財政をエンタメに昇華してます。
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オーディブルで。
手軽に税金について学べる内容だった。
最後は国家作りになってちょっと逸れた感じもするけど。
なんとなーく聞いて楽しむ耳読書にはちょうどよかった。 -
真面目に税金関係を考えると、まったく正しくないのでそんなことを考えずに楽しまないとダメかな、、、
自分はそこらへんが気になってあまり楽しめなかった
まあ会話のテンポ感とかはストーリーの展開のノリとかは面白かったけど
勇者が魔王から世界の半分をもらったら税金はかかるのか、とまあ税金あるある的な疑問からのお話
ただ、税金を減らすという点に注力しすぎたか、、、いまいちラノベとして楽しくない
戦いが熱いわけでもなく、ラブコメが楽しいわけでもなく、コンセプトは悪くないけど
一応、コメディという分類らしいけど、税金問題で瞬間的に笑えるかというと微妙なんだよね
個人的にはもっとラブコメ成分がほしい気もするが
なお、ドラクエの場合は魔王が世界を支配していたからあのセリフはまさしく半分なんだけど、この世界は魔王が世界の半分しかしていない状態で勇者に世界の半分(支配していない部分)を支配することを許す趣旨なので、魔王から勇者への財産分与は起きていないため、そもそも税金かからないような
また、配下になることの報酬として世界の半分を与えているのであれば、それは給料になるので贈与税じゃなくて所得税だし
【以下再読のための備忘】
・この状況では、税の天使は悪魔と同意語であった。
・「書かれた文字が使われなくなるほどの期間、ここには誰も訪れなかったんだね」
・「踵落としにみねうちってあるのか……?」
・「税金って、働いている人に優しくしたら、安くなるのね」
・「わかった、クゥ?小理屈こねる相手には、堂々とした態度で挑むと、意外と反論できなくなるのよ」
【内容:アマゾンから転記】
勇者と魔王、税金対策のために偽装結婚!?
「我が配下となれば世界の半分をくれてやろう!」「え、マジ! わかった!」
とある“奇妙な法則”が支配する世界。勇者と魔王が手を取り合いかけたとき、現れたのは「贈与税がかかります」絶対なる税金徴収者である天使。
そう、この世界の“奇妙な法則”とは、神への“税金”であった。“世界の半分”という莫大な資産にかかる超高額の贈与税に焦った勇者は税金逃れのために魔王と偽装結婚をする!
そんな二人を助けるのは『ゼイリシ』の少女?
お人好し魔王と銭ゲバ女勇者の財産分与と偽装結婚からはじまる、異世界税制コメディ! -
良くできてた。
消費税を増やして、所得税を減らして欲しいわ。 -
作者さんが税務調査を受けた事が、書くきっかけだったそうですが
納税制度についてわかりやすく説明しつつ、それを物語に落とし込み、それでいて軽くサクサク読める手腕、ラノベ作家の底力を見た気がします、素晴らしい。
異世界ファンタジーだからこそ、制度や社会を解りやすく簡略化、そして現実に囚われる事なく大胆な物語を作れる、そういった異世界ファンタジーの可能性も感じます。
納税制度を全肯定しつつ、そこから話を発展させて経済政策をばっさりと切り捨てる、そういった社会派ラノベと言えるような作品でした。