千歳くんはラムネ瓶のなか (7) (ガガガ文庫 ガひ 5-8)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 167
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094530858

作品紹介・あらすじ

色のない九月。色めく私たちの望み。 「1年5組の望紅葉です。よろしくお願いします」 夏休みが明けて、九月。藤志高祭に向けた準備が始まった。校外祭、体育祭、文化祭が連なる、高校生活でもとびきり華やかなイベントだ。 俺たちは青組の応援団に立候補し、グループパフォーマンスを披露する。縦割りチームで3年代表として明日姉が、そして1年からは陸上部の紅葉が参加することになった。 夏でも秋でもない、あわいの季節。俺たちは時間と追いかけっこしながら、おだやかな青に染まっていく――。

感想・レビュー・書評

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  • あの夏を乗り切ったチーム千歳の面々。緩やかで、互いに気を遣い過ごす日々はとんでもない出来事によってぶち壊される。現代最強ラノベにして、本作も心揺さぶられるラストまでの流れが秀逸。
    悠月を物語の中心に据え、不穏な空気に飛び込み覚醒していく流れはあまりにドラマチックで最高にシビれた。もちろん悠月以外の登場人物の心の揺れ動きも丁寧に描かれている。(だから600ページ)
    楽しいはずの学園祭、本番までの準備は楽しい、、が。。
    夏からちょっと元気ない最強主人公千歳を放って、周りのヒロインの感情が爆発する注目巻だ。

  • Kindleで読了

    望紅葉。
    かなりの強キャラが登場した巻であった。
    良くも悪くもそれぞれが、動かざるを得ない状況に…
    今後の展開を一気に広げてくれた。

    あとがきもいつもとは一味も二味もちがい、作品を産み出す思いの強さを感じた。
    8巻も楽しみ。

  • あとがきがスゴい
    あとがきって色々な書き方があるけど
    今までにないくらいに長いこの書き方
    確かにこの作者が生み出してくれた世界を
    沈黙を恐れずに待っていたからこそ
    生んでいただけ、生まれてきた世界で
    こうして楽しむことができました。
    シリーズを続ければ続けるほど
    今までの楽しさ面白さを守りたくなるけど
    この世界が変わっていく、進んでいく物語が始まった
    一瞬頭をよぎ流ように生まれる場面から
    そこに繋がる場面ができて
    そいう言うことをしそうな人物になる。
    確かに作者の中から生まれた人物なのに
    その意思を持ったように喋り動きはじめる
    一番大切な部分が固まり新しい命が生まれたような気持ちになれば
    あとはその場面を繋いでいくだけ
    もちろん、読みやすく面白く順序立てて本という形にするために
    積み上げられる時間はあるのだろうけど
    様々な困難なことを一気に解決するのがアイディア
    そのアイディアが生まれた瞬間と
    そこにあった音楽
    別な創作者が産んでくれた成果が、新しい物語が始まります。
    そしてこの物語から
    また新しい誰かの創作が生まれていくのかもしれませんね

  • 望紅葉

  • 次も読みたいとなる一冊になった。1人の少女が周りに与える影響が伝染し停滞した関係が動きだす!
    恋は他人に譲る、他人の場所に踏み込んではいけないという日本人ならではというか仲がいい友達だからこそ譲ってしまう部分を突き進まないと本物の恋は勝ち取れないといった、自分自身を変えないと恋に結びつかない難しさを知れた。

  • いやあ、ヤバイヤバイ。これはヤバい。マジヤバイ。
    読み終わった後の胸に高鳴りが収まらないよ。

    前半は激動の夏を抜けて始まる新学期の、取り戻した穏やかな関係性の中、学祭の準備が進んでいくのだけど、
    中盤以降、今回初登場の後輩がヒロインたちの居場所を次々と犯していくあたりから胸がゾワゾワしてきて、
    これは単に無邪気なだけなのかそれとも確信犯なのかなとどっちだろうと思っていたのだけど、やっぱりそうかとなったし、
    そこで悠月さんなのはこっちもやっぱりそうだよなと思った。
    そして何がヤバいって悠月さんが完全にキレタ事。
    眠れる獅子を起こしちゃったよなあ。
    ヒロインズの中でナチュラルで一番強いのは実は夕湖だと思ってるのだけど、
    自分の弱さを乗り越えて強さに変えられるには悠月だと思うんだよね。
    さあ、後輩との勝負が始まるのだろう次巻以降が非常に楽しみ。
    もちろん他のヒロインもこのままでは終わるはずがない。
    期待している。

    あと千歳はちょっとデリカシーが足りないと思うの。
    それから後輩ちゃんについては、こいに真っ直ぐなのはいいけれど、人の居場所を敢えて奪っていくのはやっぱり駄目だよなあと思う。それとも、別の意図があったりするのかな?
    それも今後分かってくるんだろう。期待している。

    あと、物語的にはこう言うキャラが出てきて今までのキャラたちの関係性を変えていくのはある意味王道だし、シリーズものの必然みたいな所はある。ただ、この先、雨降って地固まるになるのか、それともどんどん変化していくのかはどうなんだろう? 個人的には否応なしに変化していくんだろうなあと思うけど。

  • 新キャラの紅葉がとんでもないキャラだった!
    ただ、描写にあったように、何一つ卑怯なことをしているわけじゃなく、一途なだけというのがまた面白い。
    紅葉の登場によって、どこか停滞を望んでいた他のヒロイン達の思いが今後加速していくのではないかと思う。

  • あとがきが熱かった!

    俺的には、新キャラへの
    千歳くんのカッコいい水戸黄門的な解決話でも
    OKだったんだけど、

    停滞しそうな雰囲気を打破するスゴみ
    に圧倒された

    このラノ狙いと言うのは引っかかったが…


    話的には途中段階だったので★4だったんだが
    これを見せられては★5付けざるを得ない

  • 仲がいい仲間と聞こえはいいようだが、それでは朔との本物の関係にはなれない。停滞した関係から逸するために個人の変化が必要である。これからどう物語がフィニッシュにかけて進んでいくのか気になる。

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著者プロフィール

裕夢(ひろむ)
福井県出身の作家。『ラムネの瓶に沈んだビー玉の月』で第13回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞。受賞作を改題したデビュー作、『千歳くんはラムネ瓶のなか』を2019年6月18日に刊行。

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