大系日本の歴史 12 (小学館ライブラリー 1012)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094610123

感想・レビュー・書評

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  • 歴史は利害と理念によって動くといわれる。本書は経済史の観点からの幕末・維新史であり、利害によって動いた歴史叙述がなされていると言える。また外交史的な側面では海外からの視点も挿入されており、相対的に幕末・維新史を把握する事もできる。一般的に幕末・維新史は志士の奮闘によって語られる事が多いし、経済史や海外視点で幕末・維新史を捉える事は殆どした事がなかったので、歴史というのは見方によって全く違ったものになるという事をあらためて痛感させられる。1852-1877までの25年間が400ページ超で論じられており、さすがに内容が細かくて、知らない事も多々あり、まだまだ勉強不足である事も痛感させられる。

  • (2003.02.20読了)(1997.12.03購入)
    出版社からのコメント
    幕末・維新の時代を、政治史偏重の立場によらず、経済を重視したユニークな視点でとらえ直し、新しい文化や近代化政策についてもさまざまな角度で分析します。

    ☆大系日本の歴史(既読)
    「大系日本の歴史(4) 王朝の社会」棚橋光男著、小学館ライブラリー、1992.10.20
    「大系日本の歴史(5) 鎌倉と京」五味文彦著、小学館ライブラリー、1992.12.20
    「大系日本の歴史(6) 内乱と民衆の世紀」永原慶二著、小学館ライブラリー、1992.12.20
    「大系日本の歴史(7) 戦国大名」脇田晴子著、小学館ライブラリー、1993.02.20
    「大系日本の歴史(8) 天下一統」朝尾直弘著、小学館ライブラリー、1993.02.20
    「大系日本の歴史(9) 士農工商の世」深谷克己著、小学館ライブラリー、1993.04.20
    「大系日本の歴史(10) 江戸と大阪」竹内誠著、小学館ライブラリー、1993.04.20
    「大系日本の歴史(11) 近代の予兆」青木美智男著、小学館ライブラリー、1993.06.20

  • 井上勝生氏の著作を読んでからのせいか、目新しい部分の記述は少なかった。
    丹念に政治史を追った概説書といえるだろう。

    篤姫で井伊直弼の書かれ方が話題になっていただけに、どんな風にこの時代は書かれているのかなあと思ったが、あっさりスルーでした。

    慶喜に対する評価が低いですが、自分の慶喜観と近いですね。彼は回顧録でかっこつけていると思います。

    この人に書かせるなら、一つ後の範囲のように思うのだが、わかりやすかった。あくまで私の感じ方の問題。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2023年 『日本蚕糸業史再考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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