- Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094610130
作品紹介・あらすじ
激化する自由民権運動、内閣誕生と国会開設、そして憲法の発布…。日清・日露の両戦争をへて近代化路線を突き進んだ明治の40年間は、対外的にも国内的にも多くの犠牲をしいた。
感想・レビュー・書評
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(2003.03.22読了)(1999.02.06購入)
出版社からのコメント
欧米をめざして富国強兵を急ぐ藩閥政府と、自由民権・国会開設運動から民党へつらなる在野勢力のせめぎあいを通して、近代国家日本の成長していく姿を描きます。
☆大系日本の歴史(既読)
「大系日本の歴史(5) 鎌倉と京」五味文彦著、小学館ライブラリー、1992.12.20
「大系日本の歴史(6) 内乱と民衆の世紀」永原慶二著、小学館ライブラリー、1992.12.20
「大系日本の歴史(7) 戦国大名」脇田晴子著、小学館ライブラリー、1993.02.20
「大系日本の歴史(8) 天下一統」朝尾直弘著、小学館ライブラリー、1993.02.20
「大系日本の歴史(9) 士農工商の世」深谷克己著、小学館ライブラリー、1993.04.20
「大系日本の歴史(10) 江戸と大阪」竹内誠著、小学館ライブラリー、1993.04.20
「大系日本の歴史(11) 近代の予兆」青木美智男著、小学館ライブラリー、1993.06.20
「大系日本の歴史(12) 開国と維新」石井寛治著、小学館ライブラリー、1993.06.20詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本政治史が専門。その意味で私と立ち位置は似ている(政治と歴史という点で。)
鮮やかだと思った。特に大日本帝国憲法の解釈をコンパクトにわかりやすくした上で、帝国議会の姿を描写しつつ、民党が変化していく姿を書いた部分は引き込まれた。
色川大吉・安丸良夫・鹿野政直などの大家がいる中で、引けをとらない。さらっとしか書かれていないが、民権運動を別の視点から見る必要性を述べている。その具体的な内容については踏み込んでほしかった。たぶん、牧原憲夫のような書き方になってくるんだと思う。