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- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096060261
作品紹介・あらすじ
クリムトの画業は素晴らしい。彼はアカデミズムに安住することなく、常に時代の動きに敏感に反応しながら新しい絵画思想を生み出し、実践しつづけた。それは熾烈な戦いでもあったろう。だから、どの作品にも戦いの傷跡と痛々しいまでの絶望と不安が、絢爛豪華な金彩や色鮮やかな多色の背景に、あたかも「透かし」のように寄り添っている。そしてクリムトの装飾的絵画には、個人的にも関係があった同時代の音楽家マーラーの艶麗華美なオーケストレーションと通底するものがある。音楽の精神からのクリムト論、本書はそのように位置づけられるだろう。
感想・レビュー・書評
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クリムト
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代々彫金師の家系に生まれたクリムト。代表的な金地背景に描かれる鮮やか緻密な金彩表現の原点を見る。金地による豪華絢爛な装飾を中心に据えながら、金色の色調から解放された明るく健康的、肯定的なものも紹介されている。
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クリムトの一生がわかる本。年を重ねるごとに画風が少しずつ変わっていくところが興味深い。作品の写真もたくさん載っていて、ついじっくりと見てしまう。
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