クリムト 金色の交響曲 (ショトル・ミュージアム)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096060261

作品紹介・あらすじ

クリムトの画業は素晴らしい。彼はアカデミズムに安住することなく、常に時代の動きに敏感に反応しながら新しい絵画思想を生み出し、実践しつづけた。それは熾烈な戦いでもあったろう。だから、どの作品にも戦いの傷跡と痛々しいまでの絶望と不安が、絢爛豪華な金彩や色鮮やかな多色の背景に、あたかも「透かし」のように寄り添っている。そしてクリムトの装飾的絵画には、個人的にも関係があった同時代の音楽家マーラーの艶麗華美なオーケストレーションと通底するものがある。音楽の精神からのクリムト論、本書はそのように位置づけられるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • クリムト

  • 小さな本越しにも、わーくわく致しますな。
    クリムトは接吻が特に好きで、あとは女性とか抽象画とかきらきらしてたり仄暗い様なイメージしかなかったけれど、風景画も多く描かれていらっしゃったとは。

  • 代々彫金師の家系に生まれたクリムト。代表的な金地背景に描かれる鮮やか緻密な金彩表現の原点を見る。金地による豪華絢爛な装飾を中心に据えながら、金色の色調から解放された明るく健康的、肯定的なものも紹介されている。

  • クリムトの一生がわかる本。年を重ねるごとに画風が少しずつ変わっていくところが興味深い。作品の写真もたくさん載っていて、ついじっくりと見てしまう。

  • ベートーヴェン・フリーズの中の
    竪琴を奏でている少女が愛しい。:*・☆

    なるほどー
    キラキラなのは彫金師のお家だったところに所以するのかー!
    金に関しては、日本画(ふすま画等)に影響を、
    つぶつぶ感はモザイク画の影響らしく
    とりいれ方というか融合のぐあいがすばらしい〜。

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