黄金の世界史

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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096260579

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  • 古代から現代にいたる黄金にまつわる歴史。産出量の違いはあるとはいえ、世界の様々な地域で産出する金。古代から権力の象徴や崇める対象として人類を魅了してきた金は、支配者層が持つことが多かったが、近代になるとゴールドラッシュによってたちまち庶民が大金持ちになることがありました。このような特殊な例は別として、古代から経済が発展していくなかで、貨幣が誕生し、その価値を測るものとして金はずっと身近なものであり続けました。以上、ざっくりとした歴史を本書ではさらに詳しく書いています。

    金に縁のない自分にとってそれはお金に換算したらどれくらいになるのだろうといった価値観しか思い浮かびませんが、それが金貨としてではなく、神への奉納のためや、支配者の威信財としてもてはやされていた時代、お金としての価値観がなかった時代、当時の人々がなぜ金に関心を持ったのかは興味深いところです。本書ではその部分は詳細には書かれていなかったため、若干のもやもやは残りましたが、黄金の歴史を知るには分かりやすい本でした。

  • 図書館

  • 世界の歴史を金(ゴールド)を軸に列挙している本です。
    実に興味深い事実がちりばめられているので、歴史好きの方にはおすすめです。

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著者プロフィール

増田義郎 ますだ よしお
1928年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学名誉教授。専門は文化人類学、イベリアおよびイベロアメリカ文化史。『大航海時代叢書』(全42巻 岩波書店)の刊行を推進。主な著書に『インカ帝国探検記』『黄金の世界史』『太平洋』など。訳書に講談社学術文庫『西太平洋の遠洋航海者』(B.マリノフスキ著)のほか、『ワルツへの招待』(ロザモンド・レーマン著)、『片隅の人生』(サマセット・モーム著)などがある。2016年没。


「2020年 『アステカとインカ 黄金帝国の滅亡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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