- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096261316
作品紹介・あらすじ
目で見るなぞなぞ!? 江戸時代の庶民との知恵くらべ。
江戸時代を通じて庶民の知的娯楽のひとつだった判じ絵。これは言葉を絵に置き換え、しかもその絵とは全く無関係で「音(オン)」だけが共通しているという仕掛け、つまり目で見るなぞなぞといえるもの。本書は、幕末以降に大量に刊行された「もの尽くし判じ物」を中心に、見て読んで、解読に挑戦する構成。判じ絵の成り立ちやポイントをやさしく解説し、入門編から徐々にグレードアップします。東海道や暦、干支の入門編、国尽くしや江戸名所の初級編、勝手道具などから江戸庶民の暮らしがわかる中級編、歴史や文化の知識が必要な上級編、そして長文まで。謎染めや美人見立て図など充実したコラムも満載。現代にも通じる判じ絵の数々、江戸時代の庶民たちとの知恵くらべです。
感想・レビュー・書評
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◎
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江戸文化歴史検定2級に出題されるので、準備として図書館で借りた。
判じ絵、意外と難しいです。やさしいものが出題されますように(笑) -
なぞなぞ絵解き 判じ絵展 2019/04/05(金)〜2019/05/12(日)|過去の展覧会|八王子市夢美術館
https://www.yumebi.com/acv88.html
江戸の判じ絵 これを判じてごろうじろ | 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09626131 -
皆さんは『判じ絵』というものをご存知でしょうか?言うなれば絵を使って出題されるなぞなぞのようなものなのですが、この本は江戸時代の判じ絵についてまとめられたものになります。またこの本の初めに基本的な見方・解き方が丁寧に書かれているので、「ちょっと興味はあるけど見方が分からない、解ける気がしない」という方も楽しめると思います。あなたも是非、江戸の人々と知恵比べをしてみてはいかがでしょうか。
(情報通信系 B3) -
「判じ絵」とは何のことなのか、わからないまま読み始めましたが、この本で紹介されている遊び絵のことでした」。
絵の中に物語が隠されている、とんち絵のようなものです。
絵を眺めていても、それが何を意味するのかさっぱり分かりません。
意味が分かってようやく、十二支だったり十二か月だったり、いろは四十八字だったり東海道五十三次だったりすると判明します。
目で見るなぞなぞは、同音異義語を絵で表現したもので、描かれたものの名前が大切であり、何が描かれているのかということは関係ありません。
絵にとらわれてしまうと、答えが見つけられなくなるという難しさがあります。
そうとわかってはいても、つい描かれているものに気を取られてしまい、答えが見つけられないのが現代の私たち。一見無関係の絵につながりがあるというのは、シュールですらあります。
もともとは文字を知らない人のために造られたものだということで、必然性から生まれた絵画。
諧謔心にあふれた、大人が楽しむもので、江戸の庶民は、こうやって文字を学び、絵を楽しんだんですね。
洒落やダジャレに満ちたものばかりで、あまりに下らなかったりもしますが、発想がおもしろいし、ひねって作られているため、江戸の人々の教養の高さを感じます。
それでも、説明がなければ、いくら頭をひねってうんうん考え込んでもわからないものがたくさん。
本の著者でもまだ、わかり切らないものがあるとのこと。江戸の人々、やりますね。
現在でも、こうした判じ絵はあちこちに応用されており、
「クレヨンしんちゃん」にも「名探偵コナン」にも見られるのだそうです。
判じ絵で暗号も作れますね。よっぽど頭をひねらないといけませんが。
知的で奥深い江戸の娯楽文化を知りました。 -
言葉を絵に置き換え、しかもその絵とは全く無関係で「音(オン)」だけが共通しているという仕掛け、つまり目で見るなぞなぞ。
本書は、幕末以降に大量に刊行された「もの尽くし判じ物」を中心に、見て読んで、解読に挑戦する構成。
判じ絵の成り立ちやポイントをやさしく解説.
入門編から徐々にグレードアップします。 -
荒川図書館図書館員の太鼓ボンで興味。
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手ぬぐいなどの謎染に興味があって借りてみた本。
あまりにも盛り沢山の判じ絵にやや頭が痛くなりましたが、面白かったです。 驚くのは、擬人化された絵が、首から下は普通の人間なのに、顔に蚊や烏賊や鳥の全体像を持ってきていることです・・。
普通なら蚊や鳥に着物着せないかい? 顔が烏賊の全身って(笑) -
洒落が効いてる判じ絵がたくさん掲載されています。
一寸授業に使ってみようかと購入。 -
昔からこういうのが矢鱈すきだったのだが、最近はわからなくて逆にストレスが溜まるようになってしまった。