広重の絵本 遠くへてくてく: 小学館あーとぶっく14 (小学館あーとぶっく 14)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 85
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097277071

作品紹介・あらすじ

こどもに大人気!累計80万部名画シリーズ

1993年刊行以来、超ロングセラー!
毎年版を重ねる大人気アート絵本シリーズの日本編が登場。

こどもの可能性をぐんぐん伸ばすヒントがいっぱい!


【小学館あーとぶっくシリーズとは】
30年近く、ファミリー世代に愛される小学館を代表する
こども向けのアート絵本シリーズです。
既刊『ピカソの絵本』『ゴッホの絵本』など世界の名画版に続き、
いよいよ日本が世界に誇る“歌川広重”の絵本が登場しました。

大人たちの空前の日本美術ブームの中、
こどもたちにも日本人の感性を育てる機会を与えてあげてください。


【本の内容は・・】
広重の代表作「東海道五十三次」を観ながら、
日本橋から京都までてくてく歩いていきます。
「おはよう」「いってきます」「ありがとう」「どうぞお先に」など
あいさつを交わしながら、
川を渡ったり、箱根の山を登ったり・・。
雨の日も、風の日も、てくてくてくてく。

様々な宿場町(しゅくばまち)が登場します。
今もなじみのある駅名が登場するので、
鉄道好きのこどもにもおすすめ!

感想・レビュー・書評

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  • 歌川広重の代表作「東海道五十三次」が、親しみやすい文や吹き出しで紹介される絵本。オールカラー。
    道を行き交う表情豊かな人々、紹介文に挨拶の言葉があるので、子どもの読み聞かせにも良さそう。
    東海道という道は、江戸と京都を結ぶ重要な道で、旅する自由も少しずつ認められるようになった。当時の人々は約2週間かけて歩いた。ユーモア旅小説も読まれ、人々の心を踊らせるようになった。広重の絵も人気を呼んだ。
    中でも素敵だなと思ったのは「駿河国蒲原」。雪景色の白と黒の落ち着いた色合いが好き。
    また同じ絵でも摺師の技術で色やぼかしが変わることも本書で見て比べられ、雰囲気が全く違うことが分かる。
    ぼかしと聞いて思い出すのは、TV「世界!ニッポン行きたい人応援団」で紹介された馬楝(バレン)のこと。馬楝の種類でも発色やぼかし具合が変わるらしい。版画の技法は深いなぁ。小学校の図工では安いバレンを使っていたなぁ〜^^;

    (余談)
    ある時代小説から江戸時代の旅を体感したく、スマホお散歩アプリ「江戸ジャーニー」というのを入れております。日本橋を出発し、やっと三河国赤坂宿(現在の愛知県豊川市赤坂町)に着きました。
    宿場に着くごとに、広重の浮世絵や名物をもらえるのです(アプリ上で)。
    京都まであと48.7里(191.2km)!!

    • akikobbさん
      こんにちは。
      北斎につづき広重も!いいですね〜
      江戸ジャーニー、面白そうだったので私も入れちゃいました。昔のゲームみたいなアバターがまた良い...
      こんにちは。
      北斎につづき広重も!いいですね〜
      江戸ジャーニー、面白そうだったので私も入れちゃいました。昔のゲームみたいなアバターがまた良いですね♪
      2023/05/27
    • ひまわりめろんさん
      江戸ジャーニー!Σ(゚Д゚)
      江戸ジャーニー!Σ(゚Д゚)
      2023/05/27
    • なおなおさん
      こんにちは!

      おお!akikobbさんもアプリを入れたのですか。嬉しいです。
      …ということはまだ武蔵国日本橋ですね。ちょっと先でお待ちして...
      こんにちは!

      おお!akikobbさんもアプリを入れたのですか。嬉しいです。
      …ということはまだ武蔵国日本橋ですね。ちょっと先でお待ちしております。

      ひまわりめろんさんも、
      ♬あ~るこうっ!(←森高千里風に←気に入りました^^;)
      2023/05/27
  • 東海道五十三次って学校の授業で名前だけは覚えたけど、こんな楽しみ方もあったんだって感じ。
    勉強になりました。

  •  東海道五十三次から何枚かの絵がピックアップされ、日本橋から京都までてくてくてくてく歩いていく絵本。どのページにも「あいさつことば」が出てくるよ、さがしてみよう、というクイズ的なテーマ設定もされており、小さい子どもとも一緒に楽しめそう。
     この「あいさつことば」がなかなかよかった。名所絵だからと、ついその土地の特徴や風景を主題と考えて鑑賞してしまいがちだけれども、描かれている人物に吹き出しとセリフが付くことによって、そこに生きている住人や旅人の生活感やユーモラスな表情に目を向けることができた。
     ということで私の好きな顔リスト。
    ・『掛川』お坊さんの優しげな顔と、その後ろの弟子?のまだまだ修行が足りなさげな疲れ顔。
    ・『御油』中央の客引きの様子を、店の中から肘ついて見ている女の子。「私もふだんあんな感じかしら」とか思っているのかな。
    ・『四日市』かさが風で転げて「待て〜」と追いかけるおじさん。奥のまたたび姿(と呼ぶことをこの本で知った)の人物のクールさとの対照も面白く、奥の人は映画の主人公みたいにかっこよかったりして、という期待が膨らむ(現実はそうでもないとしても)。

     なおなおさんに教えていただいたiPhoneアプリの「江戸ジャーニー」、歩いた歩数に応じてこの東海道五十三次の到達地点の絵がゲットできて、楽しいです。

    • akikobbさん
      なおなおさん、コメントありがとうございます♪
      待て〜のおじさん、本当に困った顔でかわいいですよね。ああいう表情の良し悪しは、広重というより彫...
      なおなおさん、コメントありがとうございます♪
      待て〜のおじさん、本当に困った顔でかわいいですよね。ああいう表情の良し悪しは、広重というより彫師?の腕に左右されるんですかねえ。

      尾張ですか!私はやっと小田原です!これから箱根越えです笑
      2023/06/18
    • なおなおさん
      akikobbさん、お返事をありがとうございます。
      私も彫師や摺師の腕もすごいなと思いました。
      絵の仕上がりはこの方たちの腕にかかってきます...
      akikobbさん、お返事をありがとうございます。
      私も彫師や摺師の腕もすごいなと思いました。
      絵の仕上がりはこの方たちの腕にかかってきますよね。

      akikobbさんはいよいよ箱根越えですね!頑張って!?ください。途中で甘酒をいただくといいですねw
      2023/06/18
    • akikobbさん
      なおなおさん、
      箱根越え頑張ります!北斎の絵も着々と入手していますよ〜、広告再生して…^^;
      なおなおさん、
      箱根越え頑張ります!北斎の絵も着々と入手していますよ〜、広告再生して…^^;
      2023/06/18
  • 「東海道五十三次」から、数枚をピックアップ!絵本仕立てで読める1冊。
    浮世絵を知らない子どもたち、おとなたちでも、気軽に開ける!楽しめる!

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    浮世絵は詳しくありませんが眺めるのは大好きで、「東海道五十三に」も保永堂版の展示が美術館であったときに、見に行きました。
    どの浮世絵もA3くらいの大きさだったのですが、作品の保存のために美術館全体の証明が暗くおとされていたため、近寄って見ても目で捉えられるものには限界がありました。
    もちろん本物の良さ、そこでしか見られない刷り跡にも興奮しましたが、本で見る浮世絵にもまた良さがあり、本書もじっくり眺めさせていただきました。

    この本には初摺りの頃とそれよりも後に摺られたものとを比較したページがあり、色味や線が全然違ってまったく印象のちがう絵に見えてびっくりしました。
    こうやっておなじ作品の摺り方による違いを比較ができるのも、本の良さかなと思います。

    作品の解説本としてではなく、単純に絵をみてそれをありのまま味わっていいんだよ、という本です。
    本書は実際に、小3の娘と一緒に開いて眺めました。
    他の読み聞かせ本や、写真絵本のような感覚で、気軽に開いてみると楽しめると思います。

  • 江戸の火消同心の安藤家に生まれ家督を継ぎ、その後浮世絵師となった歌川広重(1797-1858)の代表作「東海道五十三次」のうち13の宿場をやさしく紹介した<こどものためのアートの本>。北斎の木版画「富嶽三十六景」が人気を博したことから、旅を主題にした想像の翼をひろげはじめる・・・日本の美しい風景、眩しい空や雨の冷たさ、風の匂い、そして挨拶を交わした人たちの優しさ・・・東海道の旅の情景を描いた広重の作品は海を越え、世界の人々の心に感銘を与えた。

  • これは新発見!
    浮世絵にすごく興味を持った。
    もっと作品を見たい。

  • 東海道五十三次が有名な広重の絵本。私は「日本橋」が好き。子どもにも読み聞かせることで、江戸時代の日本の様子を楽しく面白く伝えることができて、とてもよいと思う。

  • 歌川広重の浮世絵はモネやゴッホらヨ―ロッパの画家たちに大きな影響を与えた。日本の絵師たちも素晴らしいものを持っていたのだなぁ。

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著者プロフィール

監訳*結城昌子(ゆうき・まさこ)
武蔵野美術大学卒業。アートディレクター、エッセイスト。1993年以降、子どものためのアート絵本の企画、制作をきっかけに子どもとアートをつなぐ活動を開始。「名画に挑戦」と銘打ったオリジナルのワークショップや講演、そのほか小中学生を対象とした各種コンクールの審査などを続けている。小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞、久留島武彦文化賞受賞。代表作に、『小学館あーとぶっく』シリーズ 画家別13巻、『ひらめき美術館』全3巻、(以上小学館)、監訳『直感こども美術館 見てごらん!名画だよ』『直感こども美術館 すごいぞ!ニッポン美術』(西村書店)などがある。

「2018年 『フェルメール この一瞬の光を永遠に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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