「北斗星」乗車456回の記録 (小学館新書)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252350

作品紹介・あらすじ

廃止までに乗れる人も、乗れない人も必読

最後のブルートレインである『北斗星』が、2015年3月で定期運行を終えるとの報道が大きく伝えられ、鉄道ファンはもとより、北斗星やブルートレインに思い出のある多くの人々に衝撃を与えました。半世紀に及ぶブルートレインの歴史に、いよいよ幕が下りようとしています。
著者の鈴木周作氏は、1988年の北斗星開業以来26年間、その魅力に惹かれて現在まで456回も乗り続けている画家です。単に数多く乗車しているのではなく、克明に乗車記録をとり、北斗星の魅力をなるべく多くの人に伝えるべくブログや作品で表現しています。最盛期の上野駅の賑わい、赤いランプの食堂車、寝台の窓からの変わりゆく風景や星空、車内で出会った様々な人々…夜汽車の楽しみやエピソードがふんだんに綴られます。さらに、北斗星の乗客の視点から見た26年間の世相も興味深い話が続きます。有珠山噴火の際の「山線迂回」や、本線の運行に戻ってもしばらくは最後尾に緊急避難用の機関車を増結していたこと。東日本大震災と北斗星。大雪や豪雨で大幅遅延した時に食堂車で出される「遅延カレー」…。北斗星を知り尽くした著者が渾身の想いで綴る、ブルートレイン乗車記の集大成です。


【編集担当からのおすすめ情報】
著者の鈴木周作さんは、北斗星の記録を後世に伝えることをライフワークとし、克明に乗車記録を残し、写真を撮っています。その資料たるや膨大です。しかし、資料に頼らずとも鈴木さんからは、北斗星がいかに魅力的か、そしてこれまでのエピソードが湯水のように語られます。なぜここまで北斗星に惹かれているのか、同じ寝台特急のカシオペアではなくなぜ北斗星なのか。カシオペアと比べれば地味な印象の北斗星に多くのリピーターやファンがいる理由が、この本から伝わってくるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • 乗ってみたいなと思っているうちに、なくなるのか、北斗星・・・

  • 著者の前職はなんとSE。
    当時の超多忙な日常から現実逃避的に上野から北斗星に乗ったことをきっかけとして職業も居住地も変わったというエピソード。
    結婚のきっかけまでが北斗星がきっかけだそうです。
    もちろん、自分自身でアクションを起こすということが大前提ではありますが、何がきっかけで、どう変わってゆくのかなんてことは、本当に分からないものだと感じることのできる一冊です。

  • 読み始めたばかりだけどすっごく北斗星に乗りたくてしかたないです。もっと早く出版していただきたかった(^_^;)
    何年も前から北斗星かカシオペアに憧れていたけど夢は叶わず。・゚゚ '゚(*/□\*) '゚゚゚・。
    いつか引退した後に、って思ってたのに廃止されちゃうなんてあんまり。
    書いてあることひとつひとつを確かめたい衝動に駆られます。
    色鉛筆の絵画も素晴らしい、写真ももっと掲載して欲しかったなと思います。

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著者プロフィール

鈴木周作 独学で習得した水彩色鉛筆画で、おもに駅や列車、路面電車などを描いている。札幌に住み、北海道の雑誌『スロウ』で札幌市電と街をテーマにした連載をもっている。作品は旅行雑誌などにも多く掲載される。2011年から、えちぜん鉄道のカレンダーを毎年手がけている。絵本に『でんしゃを はこぶ』(「かがくのとも」通巻号、福音館書店)がある。

「2020年 『くるま はこびます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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