ルポ 中国「潜入バイト」日記 (小学館新書 に 5-1)

著者 :
  • 小学館
3.15
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本棚登録 : 222
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253289

作品紹介・あらすじ

中国人のリアルを描いたチャイナ潜入ルポ!

働く現場で見たリアルな姿を描いたチャイナ潜入ルポ!

小学館ノンフィクション大賞で審査員一同を爆笑の渦に巻き込んだ
異色の最終候補作が書籍化。

ジャーナリストの著者が日本人が知らない中国人の現場に潜入。上海の寿司屋の店員、反日ドラマの俳優、パクリ遊園地の踊り子、婚活パーティの参加者、富裕層向けのホスト、日本ツアーのガイドなどを自ら体験。そこで出会った中国人との奇妙な交流と職業体験から感じた中国人のリアルな生態を描いた、全く新しいルポルタージュ。

【編集担当からのおすすめ情報】
中国人の”素顔”が分かる1冊です!

日本では爆買い中国人に注目が集まっていますが、そうした中国人の姿は表面のほんの一部に過ぎません。

6年間にわたってカラダを張って彼らと生活をともにした著者がユーモアたっぷりにその姿を伝えています。

きっと、皆さんが持つ「中国人のイメージ」を変える1冊になるはずです。

一気読み必至のこの作品、ぜひご一読ください。

感想・レビュー・書評

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  • 著者が本の発売時にメディアに結構でていたと記憶している。結構おちゃらけていたイメージだったが、内容は意外と真面目に中国に関連した一般的?なアルバイト体験談だった。なんとなく高野秀行氏を彷彿とさせる文体ではあるが、同じ中国関連でも内容が少しおふざけ感があるので、徹頭徹尾おちゃらけているさくら剛氏の”三国志男”みたいなノリの方が合っているような気がしなくもない。

    あまり高くない給料で働いているバイト仲間から、ハンドバックを財布がわりにする富二代が出てくるホストクラブバイト、日本の中国人ツアーガイドのいかにしてキックバックを貰うかという戦略など、趣味でチャイナウォッチャーをしていると断片的に入ってくる情報がやはり正しかったようだということがわかる。

    P.34(寿司屋バイトにて)
    生ものや生魚を食べ慣れない中国人にとっては、普通の寿司よりマヨネーズ焼きの方が食べやすいのだろう。よく「中華料理は足し算の料理」と言われるが、日本人と中国人では「美味しい」の概念も違うのだ。

    P.79
    中国の動画サイトで”問題作”として話題にとなった反日短編ドラマがある。中国でもヒットした日本のホラー映画「リング」の主人公、貞子を反日ドラマ仕立てに仕上げたパロティ作品だ。
    ドラマのなかでは、日本兵から奪ったフィルムを中国兵が再生すると、画面のなかから、あの貞子が出てくる。だが、中国人民の優しさに触れた貞子は次第に人間らしい心を取り戻し、中国共産党に入党。村の青年と愛し合うようになる。だが、そこへ日本軍が攻撃を仕掛け、村は全滅。副主神に燃えた彼女は「人民の貞子」となって、日本軍に報復するというものだ。

    P.102
    中国人は一度仲良くなると情に厚いというのはよく聞く話だが、これは裏を返せば「赤の他人には極めて冷淡」ということである。

  • 帯からはもっと露悪的な本かな?と思ってたけど、身軽で人懐こいスタンスで、軽く読めた。
    飲食の衛生面に引いてる人が多そうだけど、バイトしなくてもローカル食堂行くだけでこんな感じよね。。
    食前にやたら食器だけ洗う文化あるけど、あれは気休めだよなと思う。
    辞める時、先方が毎回アッサリしてて面白い。

  • まぁまぁ…内容よりもいろんな初めての仕事に躊躇なく飛び込んで行く著者はすごいし尊敬できると感じた。

  • ブックオフで100円で見つけた後で、この本誰が買いとんねんで紹介されてることを知って嬉しかった(笑)
    中学一年の娘が先に読みました。
    2023/04/11

  • 筆者が自ら様々なバイト現場で働き、中国人や中国社会のリアルを極めて近い距離で語る本。

    中国で9年暮らしたことあるので、あるあると思えることも有れば、驚くようなこともあった。

    脚色が多少入ってる感もあるが、異文化を理解するのにとても良い本だと思いました。

  • まずは、相手を知ることから!

  • おすすめ資料 第523回 中国でアルバイトをしてみたら(2022.5.13)

    異国で働いてみると思わぬ発見が得られるもの。

    様々なアルバイトを通じて著者が見た中国を、私たちものぞいてみましょう。


    【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】
    https://library.kobe-cufs.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BK00270077

    【神戸市外国語大学 図書館Twitterページへ】
    https://twitter.com/KCUFS_lib/status/1526759480121208832

  • 文章は、堅苦しくなく柔らかすぎもせず、さくさくと読み進められる。新書の形式にはまっているんじゃなかろうか。
    内容は、あくまで「個人が(長く)観た中国人の一側面」といったところか。衛生観念の違いが文化に紐づけされるのは確かにと納得。時代とともに向上していくとかいう話でもなさそだしなぁ。

  • こんな話、買わないよね、、

  • 確かに、友達になると
    やたら優しいし懐っこい中国人。
    友達、どうしてるかな〜

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著者プロフィール

1981年、神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、地方新聞の記者を経てフリーライターになる。2009年から上海に渡り、現在は日本で発行されているニュース週刊誌を中心に活動中。日本社会をゆるくする「日本ゆるやか党」代表。

「2013年 『上海 裏の歩き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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