秘伝オールナイトニッポン: 奇跡のオンエアはなぜ生まれたか (小学館新書 447)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098254477

作品紹介・あらすじ

55年も続くには、理由がある。 大人気ラジオ番組「オールナイトニッポン」はスタートから55年経ってもなぜ若者の心を掴んで離さないのか。人気パーソナリティとして一時代を築いた著者が歴代ディレクター4人に取材。脈々と受け継がれるニッポン放送のDNAとオールナイトニッポンの仕事術を解き明かす。タモリ、笑福亭鶴光、中島みゆき、桑田佳祐、松田聖子、鴻上尚史、サンプラザ中野くん、小泉今日子……。番組の歴史を彩ったパーソナリティたちの秘話が続々発掘される。○岡崎正通「タモリから学んだジャズ的思考」○宮本幸一「なぜ中島みゆきはリスナーを魅了するのか」○森谷和郎「プロも注目した桑田佳祐の選曲」○松島 宏 「いじめ問題に一石を投じたサンプラザ中野くんの『スクール・トゥモロー』」ほか 【編集担当からのおすすめ情報】 ラジオが最も熱かった昭和・平成の「伝説のオンエア」を振り返りながら、現在も受け継がれるオールナイトニッポンの情熱的なDNAの正体を探る一冊。カメちゃん時代から現在のANNリスナーまで、ラジオファン必読の内容です。

感想・レビュー・書評

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  • 思いの外、面白かった!
    学生時代、たけしのオールナイトを笑い転げて聴いてたなあ。レコードからは想像つかない中島みゆきにビックリしたものだ。

    これは、オールナイトニッポンラジオの初期パーソナリティ(後の日本放送社長)が歴代4人のディレクターにラジオの裏側をインタビューしたもの。
    •24時間、面白いことばかり考えていた。
    •誰かがやってるのとは違うことをやる矜持を持っていたい。
    •自分が面白いと思うことを志しと覚悟をもって実践した。
    •とにかく新しいものを作る。未知の人を探し出して活用してもらう。(タモリ達が出てくる)
    •みんなどこか面白いことが好き。
    •ハダカの女の子を放送に出したいが許可ください→いちいちきたら、こっちはダメを出すのに決まってるだろう。責任取るのはこっちに任せておけばいいから黙ってやれよ!
    等など

    面白いものは作り手の熱意でできるのだと改めて思った。

    ここ数年、出かける際は音楽よりラジオクラウド聞いてる方が多いです。「日曜天国」聞くまでは安住アナがあんなに面白い人とは思わなかったし、「玉結び」聞くまでは赤江珠緒さんがあんなにずっこけな人とは思わなかった(番組終わったけど)。ラジオはその人柄が良く出て面白い。

    良き一冊でした。

  • ANNのことだけじゃなくて、その道で何年もやってきた人たちから語られる仕事をしていく上で考えておくべきことが詰まった1冊。普段何気なく聞いているラジオはこうやっていろんな要素が考え抜かれて作られているんだ~って知れるし、ディレクターそれぞれのこだわりがある番組が個性的で飽きられずずっと続いていけるんだろうな
    それと、リスナーとして源さんの名前が一瞬でも出てきたことが嬉しかったし、こだわってるところに触れてくれてたのもきちんと思いが届いているんだなと感じれて良かった

  • ●オールナイトニッポンは55周年。1960年代、それまで天下をとってきたラジオ業界はカラーテレビに押されて凋落。そこで若者のための深夜帯ワイド番組を作りたいと考えた。
    ●ビアフラにコメを送れの葉書を外務省に
    ●73年。メンバーに小林克也、泉谷しげる、あのねのねや岸部四郎など。
    ● 70年代1番嫌だったのは、我々の推しではなく、プロダクションやレコード会社のパワーバランスに左右されて、かける曲を決められちゃうと言うことでした。
    ●タモリとの出会い。「僕の行く店に九州から出てきた変な奴がいてね、彼中国人のインチキのものまねをやるんだけど、めっぽう面白いの」「それ早稲田の人じゃないですか」76年の秋に水曜レギュラーに。
    ●あのねのねの2人は、京都産業大学で笑福亭鶴瓶と落語研究会にいたお笑い好き。
    ロッキード事件の最中に、ロッキード社に飛行機を買いたいとアポ無し電話をした。
    ●桑田佳祐の選曲のセンス。放送翌日小田和正から「昨日の2曲目にかかったやつなんて言う曲」と言う問い合わせをもらったことがあります。
    ● Radikoの普及でリスニング状況は大きく変化しました。学生同士で「昨日のラジオ聞いた」と挨拶がわりに話していたけど、そんな会話はもうないに等しい。あるとすれば「radikoのタイムフリー、まだ聴けるかな?」けれどこのradikoがなければラジオ界は崩壊していたんじゃないかと思います。
    ● Radikoアプリのエアフリーで地方局を聴いてみてください。地元色が汪溢しています。各地には面白いラジオ番組がたくさんあります。全国でそうしたことを続けていくことがラジオ業界の発展につながります。ラジオで他のメディアとはちょっと変わっていて面白いものだということがお分かりになると思います。
    ●ラジオからヒット曲がまだ出せると思っています。
    ● Pocochaと言うアプリ。これを使ってカラオケを歌う人が結構いて、今その人たちが歌う曲がすごく参考になるんです。視聴者は配信者にメールを送って、配信内で返事をもらう仕組みです。何かラジオっぽいね。

  • <目次>
    第1章  オールナイトニッポンと私のこと
    第2章  岡崎正通 何でもありのジャズ感覚
    第3章  宮本幸一 思い込みと「推し」の力
    第4章  森谷和郎 不真面目だから、やれること
    第5章  松島宏  先輩たちの土壌で育った
    第6章  ラジオほど楽しい商売はない

    <内容>
    ニッポン放送の「オールナイトニッポン」と言えば、TBSラジオの「パックインミュージック」や文化放送「セイ!ヤング」などともに深夜放送の名物番組。1967年から55年の長きに放送が続いている。これに最初から関係し、ニッポン放送社長にまでなった、亀淵昭信(カメちゃん)の番組の前半期の状況を、初期のディレクター4人でまとめたもの。生放送、深夜枠の苦労や面白さ。そのくだらない発想が実現してく過程(今はコンプライアンスとか言われそうなもの多々)。ディレクターによってこだわりが違い、それがパーソナリティの発掘に関係していくところが面白かった。

  • ANNの本でしょ!ラジオの本でしょ!と思って読むこと勿れ!な一冊である。

    コンテンツ作りに関わる人間のための、「人を巻き込んでコンテンツを作る」とは、どう言うことなのか?を知りたい人のための、ヒントがいっぱい詰まっている本だと思う。

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