タテマエ抜きの教育論: 教育を、現場から本気で変えよう! (教育単行本)
- 小学館 (2018年3月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098401932
作品紹介・あらすじ
「全国学力調査」は、もう要らない!?
「全国学力調査はもう要らない!」「学級担任が一人で学級を見る時代は終わった!」等々、学校現場を退いた後も全国の現場教師から絶大な支持を誇る著者二人だから言える本音の問題提起と、改革への提案に満ちた一冊です。 「ホントは言いたいけど言えない」読者の本音を代弁し、全ての教育関係者が溜飲を下げつつも、真剣に考えざるを得ない内容です。
「戦い続ける実践者」お二方による、対話の一例をご紹介しましょう。
菊池「今こそ、『一人も見捨てない』でやっていくという教師の覚悟が改めて問われているのではないかと思うのですが、いかがでしょう?」
木村「一人の子を見捨てたら、周りの子もみんな幸せになれませんからね。それこそが『一人も見捨ててはいけない』理由です。子ども同士の関係性を分断して、子どもの学びを保障できるはずがありません」
いかがですか? 教育の本質についての深い思考が起動する、こんな珠玉の言葉が、たくさん詰まっています。
【編集担当からのおすすめ情報】
「戦い続ける実践者」お二人による、ちょっと危険な対話集。転換期にあると言われる公教育の未来について考える上で、間違いなく必読の1冊です。
感想・レビュー・書評
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このお2人のコラボということで、
とても期待していたのですが、
正直言って、よくこの状態で本にしたなという感じでした。
対談をそのまま文章にしていることで、
一番聞きたい、信念や理念のようなものが伝わりません。
とても教育論と呼べるものではなく、
フマンとジマンを並べただけ、という印象です。
非常に勿体ないなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分には何ができるかなと、今の自分を見直すことができました。反省する点が多く、「私のことや」となってしまいましたが、生かすしかないなあと!
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子どもたちが通う学校の先生と、はるか昔の自分の子供時代の先生を思い浮かべながら読んだけれど、批判されているような先生はほとんど思い浮かばない。たまたまいい先生に当たったのか、あるいは、その逆か。ちゃんと「分からない」と言える子どもに育てるべきという意見に、今この歳になると納得できる。子どものころは「分からない」と言うことは悪いことだと感じていて、自分は言えなかったなあ。ついていけない子はレールから外して平均点を良くするという話は、成績(県別の順位など)を軸にしているなら起こっても不思議ではない。ただ、しょせん日本の中だけでの話なので、そんなことをやっているうちに海外の国にはどんどん置いていかれそう。成績の面だけでなく、成績に表れないようなことに関しても。
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木村先生と菊池先生の御二方のやり取りは非常に痛快。
現在の教育を取り巻く制度への批判は、「眼の前の子どもをどう成長させていくか」という一本の芯が基になっている。「幸せな子ども時代のために」僕たちはどう関わっていくかを問われる一冊。 -
職場の「読書のすすめ」。
木村先生、菊池先生のお名前を見た瞬間、手に取りました。
タテマエ抜き、痛快でした。 -
お二人の話をちゃんと聞いたことがなかったので、めっちゃええ。某市の迷走する教育施策へ突きつけたい一冊でありながら、センセーやなくても地域でこどもと関わるもんにも振り返りたい内容。こども同士が学び合う、つながり合う、というのはユースワークにもつながる。