こころのナース夜野さん (4) (BIG SPIRITS COMICS)
- 小学館 (2021年10月12日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098612208
作品紹介・あらすじ
患者からの恋愛感情に、医療者は…!?
担当する患者から好意を示された夜野。
看護師の先輩たちに相談して拒絶の意を示した彼女だが、
患者から「人間同士でつきあってたのではないのか」と責められる。
医療者は恋愛感情にどう応えるのが正解なのか?
悩みを抱えつつ、彼女は「慢性期病棟」へ。
そこで出会ったのは何十年間も入院している
曲者の患者ばかりで……
【編集担当からのおすすめ情報】
今巻には「精神科の歴史」というエピソードが収録されています。
精神科の成り立ちや、一般の方が持つ精神科への偏見、
行き場がないから退院できない患者さんの苦悩など…
現代日本が抱える問題をここで浮き彫りにしています。
ぜひ知っていただきたいです。
感想・レビュー・書評
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マンガコーナー : WY160/MIZ/4 : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167012
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726.1||Mi97
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ストックホルム症候群(被害者が生存戦略として、犯人との間に心理的な繋がりを築くこと) 入院の必要がないのに行き場がなくて退院出来ない…「社会的入院」と呼ばれる長期入院患者は全国に約7万人いる うんこがきっれーに壁一面に塗ってある 何故人は、混乱するとうんこで何かをするのでしょうか? 労力をかけて退院させても、ベッドが一つ空いて病院の経営的にはマイナス。 組織って「変化」より「安定」を選ぶよね。本能なのかな。 どんな状況でも、自分の違和感を大事にしてね。 薬飲み忘れて症状悪化で、自殺企図、再入院。 妄想で、孤独を癒す存在を作ってる。 元々発達障害等で孤立が深まり統合失調症を発症するんじゃないかな。 つまり「病む」と言われる状態は「主体性が揺らぐ時」_自分と他人の壁が無くなり、自分とは何か分からなくなる。 そう、幻聴や妄想が現れたら”自己治癒“の力が出てきたってこと。 自分が知ってる自分は少しだけ。自分は自分を超えていくよ。 自分の状態を自分で知るのが”知性“だ 「精神看護」中村創
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N700/ミ/4
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医療マンガとしてこの巻はなかなか読み応えがあった。医療現場を題材にしたドラマでは、たいてい症例をドラマにしてしまう。たとえば一定のカタルシスが得られる結末をつけたりするが、たいてい、症例というのはそう簡単に結末が見えるものでもないし、カタルシスの得られない展開や結末も非常に多いのだが、この巻では、そのあたりをうまく描きながら、なおかつドラマを成立させていると感じた。医療マンガの表現もどんどん進歩しているのだなあ。