藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 6 (ビッグコミックススペシャル)
- 小学館 (2023年8月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098618477
作品紹介・あらすじ
SF短編、全作品収録の決定版が登場! 2023年、TVドラマ化を機に、藤子・F・不二雄のSF短編シリーズ全111作品+αを単行本全10巻に再編集し、装いも新たに刊行! 「SF・異色短編」シリーズ6冊(第1~6巻)と「少年SF短編」シリーズ4冊(第7~10巻)に分け、それぞれ概ね発表順に収録します。第6巻の収録作品は以下の通りです。<第6巻収録作品(SF・異色短編)>・「タイムマシンを作ろう」 ・「倍速」 ・「昨日のおれは今日の敵」 ・「侵略者」 ・「親子とりかえばや」 ・「殺され屋」 ・「マイホーム」 ・「鉄人をひろったよ」 ・「マイシェルター」 ・「裏町裏通り名画館」 ・「有名人販売株式会社」 ・「異人アンドロ氏」 *過去に刊行された、既存の『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』全8巻とは作品の収録順と巻立てが異なります。 【編集担当からのおすすめ情報】 「このシリーズを読めば、SF短編全作品が読める!」というコンセプトで、装いも新たに編集しました。一般的なの青年系コミックスと同じB6判、ボリュームは各巻約300P前後と、読みやすくも読みごたえがある構成を心掛けています。今回、全作品を「SF・異色短編」シリーズと「少年SF短編」シリーズとに分け、概ね発表順に収録。また、第7巻以外の巻末には藤子・F・不二雄先生のエッセイを巻末に収録することで、先生の発想の変遷や、執筆のきっかけやねらいにも迫れるような構成を目指しています。テレビドラマを機に原作に興味を持った方、また以前から「SF短編」に興味があり、いずれ全作品を読みたいと思っていた方に、ぜひ手に取っていただきたいシリーズです。装幀:佐々木暁
感想・レビュー・書評
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12話収録されていて、どれも面白いです。
特に面白かったお話は2話。
「倍速」
生まれたから何をやってものろまな主人公が「倍速時計」を手に入れ、人よりも何倍も速く動くことができるようになるお話。ドラえもんにも出てきそうな秘密道具のお話ですが、オチがクスッと笑えて好きです。
「親子とりかえばや」
互いの事を理解できない親子が、ある日突然入れ代わり、子どもは親の、親は子どもの1日を過ごすことになるお話。年齢、立場、価値観などバックグラウンドが違えば、理解し合うのは難しいですね。意見が違う相手がいたとしたら、そういう考えもあるんだと、相手の事を少しでも理解しようとする気持ちを持ちたいなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
12作品収録
この本もなかなか新鮮!
「倍速」はまさかまさか、いきなりの下ネタエンド!ちょっと笑ってしまったw
「親子とりかえばや」はなかなか考えさせられるものがある 親子といえどもお互いの思考なんかはわからないものね お互いの意外な部分に気付いてのハッピーエンド
「マイホーム」は凄いなぁ…今よりももっともっと先の未来を描いてるF先生 面白かった
「マイシェルター」もあり得ない話ではない できればこんな未来が来てほしくはないけど… -
「百年も千年も後の世まで語りつがれるのは不思議噺に限るのでございます。つまり、古今東西を問わず、人は皆不思議な物語が好きなんですな。」
と、あとがきにあるように間違いなく、そうだと思いました。古事記、宇治拾遺物語などの古典の不思議話が現在まで語り継がれています。しかも、今もなお、影響を与える作品もあります。
私も、10年、100年と人を幸福にさせる物を残して死んで行けたら幸いです。
SF短編集を読み進めたのか、新しみを感じなくなってしまいました。
『倍速』『異人アンドロ氏』『有名人販売株式会社』が印象に残りました。
『有名人販売株式会社』の女の子が現実にいたら素敵だろうなと思いました。あの性格は素敵すぎる。 -
「倍速」新作落語として見ても傑作の域
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『藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス』6巻。
皮肉めいたオチが多かったかな、という印象の6巻。中でも「倍速」ですね。
あれはいい。非常にいいオチだと思います。下ネタではあるのだけど、人の本質は変えれないよ、という皮肉ね。ふっとぶ万能感。