春待ち雑貨店 ぷらんたん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 477
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101025612

作品紹介・あらすじ

京都の小さなハンドメイド雑貨店「ぷらんたん」には、恋愛や仕事の悩みを抱えた人々が日々訪れる。なぜかイヤリングを片方だけ注文する女性客や、恋人から奇妙な暗号が刻まれたネックレスを贈られた大学生……店主の北川巴瑠は一人ひとりに寄り添い、進むべき道を照らしていく。そんな彼女もまた、ある秘密を抱えて闘っていて――。懸命に生きる人の心に春を呼び込む、癒しの連作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 柔らかい作風の本かなと思って読んでみたら、内容は重く。
    主人公と恋人の不幸な体質に始まり、短編から綴られる様々な事件も。
    日常ミステリーと呼ぶには読了があまり良くはなかったかな。
    ひとつのミステリーとして面白く読みました。
    最後の最後は救いのある終わり方でよかったかなとも。

  • クローバー
    違和感に蓋をし続けてるのを想像したら苦しい気持ちになった
    レジンの空
    手作りの春

    すべての作品が人が死なないミステリー
    こういうジャンルがあってもいいなあ〜!と思った

  • たんたんと綴られながらも、人同士の関わりを軸として、くるくると物語が進んでいく。
    柔らかな印象の短編集。
    そしてその全てが、京都の街のどこか優しく、どこか一定の距離感を持ちつつ、
    緊張感を持ちながらも、矜持を持っている場所で、よその土地で育った人が、
    馴染んでいくようなところも感じられる。
    春を待つ、この季節にも、案外似合う物語たちだった。

  • 悪くはないのよ。でもこの主人公もその恋人も、登場人物が好きになれないのが不思議。癒しの連作ミステリーと言うけれど、癒されない。これがリアルとも言えるけど、もっとほっこりした話かと思っていたので、辛口評価。

  • 題名と表紙の感じから、明るいほのぼの系かな!なんて思って買ったのですが、良い意味でも悪い意味でも(?)裏切られました…(^_^;)

    結構内容が重い。胸糞悪い性格してる登場人物も出てきました。文章が軽かったし、最後が平和な雰囲気でまとめられていたのでそこまで暗い気持ちになることはなかったのですが、うーん。期待していた内容とは違かったので☆3です。

    日常の謎 というジャンルに含まれる作品だと思うのですが、個人的には話が非日常的すぎて普通の謎解きものじゃない?って思いました。

    好きだけどあんまり好きじゃないな…っていう印象です!

  • ラノベ風の語り口だが、中身は肉厚だった。
    個人的には以前よく行った神戸トアロードのお店を思い出した。

  • 様々な事情をかかえた人が最後はしっかり前を向いて生きているところに感動した。
    一人ひとりの心情の書き方は個人的には好みであった。

  • なぜかこの主人公を好きになれず、連鎖的に恋人も好きになれず、さらに悪人も出てくるので読後感は良くなかった。

  • 暖かいタイトルに惹かれて。
    タイトルとは裏腹に意外とどこか冷めているような感じがする主人公。主人公にしかわからない痛みがある。
    でも、雑貨店には愛が満ち溢れてます。
    雑貨店に行きたくなりました(^-^)

  • 話の題材としてはすごくいいのですが、出てくる人の環境がなかなかに重く、最後は一歩踏み出すところで終わるのでまだいいのですが、その過程がキツイです。
    もう少しふわっとしたお話なのかなと思っていたのでそんな甘いばかりでは人生ないぞ、人それぞれ見えないだけで何かしら重たいものを背負ってるんだぞ、と突きつけられた感でした。

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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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