「私」を受け容れて生きる ―父と母の娘― (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101030715

作品紹介・あらすじ

それでも、人生は生きるに値する。彫刻家・舟越保武の長女に生まれ、高村光太郎に「千枝子」と名付けられる。大学を卒業後、絵本の編集者となり、皇后美智子様の講演録『橋をかける』を出版。だが、華々しい成功の陰には、幾多の悲しみがあった。夫の突然死、息子の難病と障害、そして移住した岩手での震災……。どんな困難に遭っても、運命から逃げずに歩み続ける、強くしなやかな自伝エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 彫刻家を父に持ちクリスチャンとして本や芸術に寄り添う著者。

    特にドイツの子供達が絵本を必要としている、その活動の意図もさることながら、かつては敵国だったくにからの協力拒否に対し『二度と戦争のない世界の為にドイツの子供達に絵本が必要なのだ』と伝え賛同してもらう。

    言葉や働きかけ、目的は一緒でも受け側の気持ちが動く話し方は著者でなければなし得なかったのではと思う。
    とてもステキな話だ。

    美智子皇后との出会いも著者に大きな励みを与えたのだろう。

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    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50268672

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著者プロフィール

1941年彫刻家の父・舟越保武、母・道子の長女として東京に生まれる。彫刻家・詩人の高村光太郎により「千枝子」と名付けられる。 4歳から10歳まで父の郷里・盛岡で過ごす。慶応義塾大学卒業後、絵本の出版社に入社。8年間、主に海外への版権販売を担当する。「夢であいましょう」などの音楽番組で知られる NHKディレクターと結婚、2児の母となるが、夫の突然死のあと、ジー・シー・プレスで絵本出版を手がける。最初に出した本のうちの1冊『あさ One morning』がボローニャ国際児童図書展グランプリを受賞、ニューヨーク・タイムズ年間最優秀絵本に選ばれる。その他、M.B.ゴフスタインなど国内外の絵本を出版。1988年、 すえもりブックスを立ち上げ、独立。まど・みちおの詩を美智子さまが選・英訳された『どうぶつたち THE ANIMALS』やご講演をまとめた『橋をかける―子供時代の読書の思い出』など、話題作を次々に出版。1995年、古くからの友人と再婚。2002年から2006年まで国際児童図書評議会(IBBY)の国際理事をつとめ、2014年には名誉会員に選ばれる。2010年、岩手県に移住。2011年から10年間、「3.11 絵本プロジェクトいわて」の代表を務めた。2023年、市原湖畔美術館で「末盛千枝子と舟越家の人々―絵本が生まれるとき―」展開催。
主な著書に『人生に大切なことはすべて絵本から教わった1、2』(現代企画室)、『ことばのともしび』(新教出版社)、 『小さな幸せをひとつひとつ数える』(PHP研究所)、 『「私」を受け容れて生きる』(新潮社)、『根っこと翼・皇后美智子さまという存在の輝き』(新潮社)などがある。

「2023年 『出会いの痕跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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