犬も食わない (新潮文庫 お 112-1)

  • 新潮社
3.50
  • (27)
  • (64)
  • (80)
  • (17)
  • (3)
本棚登録 : 1265
感想 : 84
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101044514

作品紹介・あらすじ

派遣秘書の福は雇い主と出かけた先のビルで、廃棄物処理業者の大輔とぶつかった。ろくな謝罪もない舐めた態度に激高した福は罵詈雑言の限りを尽くし、大輔は一言でやり返す……そんな最悪な出会いから始まった。ベッドの半分を占める体は邪魔だし、同じシャンプーが香る頭は寝癖だらけ。他人の「いいね」からは程遠い、喧嘩ばかりで格好つかない恋愛の本音を、男女の視点別に描く共作小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いただき本

    なんかよく分からない。
    千早茜さんと尾崎世界観さんの共作、恋愛小説?
    ラジカセ犬がインパクトあった。

  • 男女の生活を2人の作家が、
    それぞれの視点で描く。
    タイトル通り勝手にやってろ。
    いい意味でそれ以上の感想なし。

  • シモキタでなんか読みたいと思って買った本。図らずしも、ぽい本でよかった。MCバトルを小説でやりたい、とか先攻後攻みたいなのも面白かったなぁ。

    クローゼットに隠れる大輔のシーン何が何だかわかんなかったけど面白かった。。

    巻末の対談でもあったけど読書で毎回何かを得られるわけじゃないし(そんな本ばかりは疲れるし)、たまにはこういうなにも起こらない本を読んでいきたいと思う。そしてそういう時は斜め読みする癖をやめてどっしりセリフ以外の文章も楽しんでいきたい。

    書き手のインタビューってあまり今まで触れてなくてとても新鮮だった。千早茜さんのTwitter見にいったらごはんばっかりでこりゃ尾崎世界観の食への関心のなさに驚くわと納得。

  • 尾崎世界観さんと千早茜さんの恋愛小説の文庫版。時間が掛かってしまったのは、なかなか読む時間が取れなかっただけで、内容はすごく読みやすく面白かった。
    最後の対談にもあったが、あるよね。恋愛ってこういうこと。きれいな事ばかりじゃなくて安心する。などの感想があったというが、その通り。
    そして、最後の対談読んで先攻後攻が入れ替わりつつ物語ができていく。ということに気が付いて、最後まであまり意識して読まなかったことに後悔。2人で男側と女側の恋愛を描いているだけかと思って読んでしまった。

    ちょっと読み返して、そうやってみると本当に面白い。
    千早茜さんの共作はこれで2つめ。面白かった。

  • 恋愛小説では逆に珍しい?

    出会ったきっかけは覚えていても惹かれ合った理由は覚えていない。
    いや、正確にはちゃんと惹かれあって確認して始まったわけでもないので思い出せる部分が無いのかもしれない。

    始まりが燃え上がって始まった訳ではない不細工な恋愛は散り際が一番、色濃くなったりもする。

    二人のだらしがない恋愛のような感情には、類似する経験をした事があり、どこにでもあるリアルな恋愛ってこうかもな。
    と時折り共感しながら読み進めることが出来た。

    ---------
    カップルの変哲もない日常を男性目線(大輔)と女性目線(福)で書かれる尾崎世界観と千早茜の共作の作品。

  • 今目の前にある肉体は有限だった。
    きれいと言っても良かった。
    この先老いて、潤いをなくしていくだろう男の肌や髪を想像しては、残念なような、ほっとしたような感傷的な気分になった。
    あたしにとってのきれいは、最後の景色なのだと思った。

  • カップルの特に何も起きないリアルな日常。男側も女側もあまり素敵だと思える人物ではなく、感情移入できなかった。2人ともキレやす過ぎる…。出会いのシーンはあるが、お互いの何に惹かれて付き合い始めたのか分からなかった。2人の仲も順風満帆とはいえず、もしどちらかが自分の友人だったら、別れた方が良いんじゃない?って言ってる気がする。

  • 「他人の恋愛をみていいなって思うものなんて嘘っぽい」
    そんなことが書いてある帯の通り、
    この小説の恋愛を見てるのってすごくイライラする。
    嘘っぽさは微塵もなく、綺麗じゃない本当のカップルのような気がした。
    ちゃんと人間の卑屈さが描けているのが、嘘っぽくない理由かな。

  • 最後は、
    大輔がかわいい。と、
    思ってしまった。

  • 尾崎さんと千早さんの合作ということで手に取った。
    ダメな男とめんどくさい女の痴話を交互の主観で描いた作品なのだが、男女の合作なので男性にしかわからない事柄と女性にしかわからない事柄が解像度高めに描かれている所がこの作品の面白いところだった。自分はこの手の話が結構好きなので読んでいる間は楽しい時間だった。

全84件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1984年、東京都生まれ。ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギターを担当。作家としても活動し、これまでに小説『祐介』、日記エッセイ『苦汁100%』『苦汁200%』(いずれも文藝春秋)、『犬も食わない』千早茜との共著(新潮社)を上梓。

尾崎世界観の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宇佐見りん
川上未映子
凪良 ゆう
小野寺史宜
凪良 ゆう
瀬尾 まいこ
町田 そのこ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×