人間の運命 6 (新潮文庫 せ 1-10)

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  • Amazon.co.jp ・本 (547ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101072104

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  • 第六巻読了。

    戦時だからこそ、非常時だからこそ、文化の灯火を絶やしてはならない。その試みは、敗北主義と罵倒され、隣組からは白眼視され、軍部の監視の下に置かれる。それでも、人文主義は闘う。「人間」を守ろうとする戦いは、それ自体誇り高いものである。ヒステリックな戦時体制という、暗い世相とは対照的だ。だからこそ、森たちの文化はより輝かしく映る。

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著者プロフィール

1896(明治29)年5月4日生。1993(平成5)年3月23日、満96歳没。東京帝国大学経済学部卒。静岡県沼津市名誉市民。
静岡県駿東郡楊原村我入道(現在の沼津市我入道)に父・常蔵(後に常晴と改名)、母・はるの子として生まれる。1930(昭和5)年、療養中の体験に基づいた作品『ブルジョア』が、「改造」の第3回目の懸賞小説に一等当選し文壇に登場。1943(昭和18)年刊行の代表作『巴里に死す』は森有正によってフランス語訳(1953(昭和28)年)され、1年で10万部のベストセラーとなり、ヨーロッパで高い評価を受ける。日本ペンクラブ会長、文芸家協会理事、ノーベル文学賞推薦委員、日本芸術院会員など数多くの役職を歴任、日本文芸の普及に貢献した。

「2019年 『新装版 巴里に死す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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