あだし野 (新潮文庫 た 15-5)

著者 :
  • 新潮社
3.23
  • (2)
  • (5)
  • (12)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 64
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101095059

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 妻子があるのに別の女との間を行ったり来たりする主人公。
    妻と女の修羅場があったり、妻が精神に異常をきたしてしまったり、女が自殺を図ったり、幼い息子・娘の心に傷を残してしまったり。
    主人公の激しさは、さらに悪友とその幼な妻や、娘に犬をけしかけた見知らぬ男にまで向かっていきます。

    でも、物語後半では、主人公が悪性の腫瘍を宣告されて一気に様子が変わります。
    手術を断り、女性遍歴をやめて、それまでに関わった女性達や記憶を辿り始めます。

    前半と後半の主人公の豹変っぷりがすごかったです。
    そんなに突然簡単に改心して、周囲もすんなり丸く収まるものなのかしら。

立原正秋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×