- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101098098
作品紹介・あらすじ
他の星から流れ着いた"妖精"は従順で遠慮深く、なぐさめ上手でほめ上手、ペットとしては最適だった。半官半民の配給会社もでき、たちまち普及した。しかし、会社がその使命を終え、社史編集の仕事を残すだけとなった時、過去の記録を調べていた老社員の頭を一つの疑惑がよぎった…諷刺と戦慄の表題作など、ショートショートの傑作35編を収録した、夢と笑いの楽しい宝石箱。
感想・レビュー・書評
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星新一氏、昭和39年発刊ショートショート。宇宙船とか宇宙人多めの一冊。作者も後書してますけど、アポロ計画決まったり、衛星中継始まったり、興味が宇宙に広がっていた頃でしょうか。
読む時によって印象に残る作品は変わるのですが、今回は「すばらしい星」というセルフサービスのマーケット化された星の話。魅力的な豊富な商品のセルフレジなんて、現状のコロナ禍のコンビニ。
どの作品も、文章に古さを感じないし、子供なら素直に楽しめるし、大人はウィットに富むストーリーを楽しめる。お得です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サクサク読めて面白いです
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2022年プレミアムカバーきっかけに購入。
前年度の「妄想銀行」に続き、星新一作品を手に取るのは2冊め。
個人的には妄想銀行よりも妖精配給会社のほうが好みの話が多く、楽しく読み終えることができました。
抜群の読みやすさと話のまとまりの良さに、スラスラと読み進めることができるところがとても良いなぁと思います。
反面、ショートショートの短さが個人的にとてももったいなく感じて、もっとこの話の続きが読みたいと思っているうちに終わってしまうので寂しさを感じたり。それが持ち味なことも理解はしているのですが…笑
巻末の解説の内容も良かったです。 -
ただのファンタシーじゃ終わらない
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ショート・ショート。
SF&叙述トリックに、まさかの結末の「ある戦い」が良いですね。
安定の面白さ。 -
どの話も少し現実場離れした世界が舞台だが、そうした舞台で繰り広げられる話がどこか現実にも繋がっている部分があってドキッとさせられる。
「ひとつの装置」「週末の日」がお気に入り。
星さんのショートショートは軽快な文体で微妙な後味の悪さがあるのが好きだなと思う。結末を読むと「あーあそうなっちゃうか」と思うと同時に、どこかにやっとするような気持ちになる。 -
妖精はいきゅうがいしゃを読みました。何ノコとか何もかもよくわからないです。
わたしにはホシ新一はアニメじゃないと何のことか分からないのかもしれません。 -
すばらしい。夢のようだ。暗示とアフターサービスとマッチが特に面白かった。驚異的な効果、科学の勝利…。東野圭吾さんの毒笑小説にもエンジェルという、似た話がある。でもこちらは食べてみて美味しかったはず笑
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なかなか、ぶっとんでいた 笑
そしてちょっぴりホラー
ゾクっとする終わり方
私はすっごく好きな世界観
真面目に理解しようとすると疲れるけれど
ピュアな心で読んでほしい -
「妖精配給会社」と「ひとつの装置」のみ読了。
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『妖精配給会社』『ひとつの装置』『銀色のボンベ』『分工場』『終末の日』がお気に入り。
試験の合間に『おみやげを持って』を読んでしまったのが、今でも印象に残ってる。 -
(短いので忘れてるってこともあるが)何度でも楽しんで読める。『ひとつの装置』がベスト。
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力強さが凝縮されている、無駄の無い、これ以上短く出来そうも無い短い文章の極み。
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作者にしては珍しく中国を舞台にしたホクロの話が面白い。ここまでドライだと痛快。
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短編がごっそり、で読むのが止められない状態に。
最初の福の神、には驚きでした。
想像するイメージと違う…のもありますが、世界樹立。
神様もそんな競争してるのか、と脱力。
表題の配給会社は、想像するとぞっとします。
が、人間隣に居て甘い言葉ばかりかけてくれる存在を
そう手放せるものでもないですし、想像通りならば
きれいさっぱり相手の思考にしたがって終了、かと。
一番怖いのは、ボタン星人、かと。
タダより安いものはない。
授業料にしては、かなり高額を払わされた状態です。
でもまぁ、こんな状況になるとは思いませんし…ね。