- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101098326
感想・レビュー・書評
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いつ読んでも、古くても新しさがある星新一。
読んでは、忘れ、忘れては、読みの数十年。
と、作品数が多い中で、一作目の「雄大な計画」は、忘れた事が無い大好きな作品です。
ある会社が、優秀な新人社員をライバル会社に入社させて、企業スパイとして活動をしてもらい、その報酬に相応の地位を与えようという、一人の男の一生を左右する雄大計画。男はひたすら努力して、すくすく出世して、遂にはライバル会社の社長となる。いよいよトップシークレットが思いのまま。ふと、男は考える。なんたって、こっちのライバル会社の方が大企業。何の為のスパイか?
これは、企業物ですが、時折見かける、相対する組織への潜入ドラマやコミックに出会うと、必ず思い出します。
「あるエリートたち」は、大企業の4人の超優秀な新入社員をお金と時間をかけて自由に遊ばせる。その結果、大ヒット間違いなしの新ゲームを思いついてしまう。と、まさに現代的な作品。
宇宙人的SFショートも混在しますが、この文庫は身近な会社SFが多く好きな一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
星新一氏による36篇のショートショート集。風変わりな近未来描写とニヤッとするスパイスの効いたオチ。あとがきの「現実感があるから非常識な物語が書ける」というのはその通り。
星新一氏は人間らしさを喪失しつつあった昭和真っ只中の価値観への皮肉として本作を書いたが、一周回ってAIやコンピュータ花盛りの現代感覚で読むと妙に説得力ある未来予測に思えるから不思議だ。 -
緑の表紙の新装版を購入。
苦労や苦悩は無くならないものかもしれない。
自分のことや家族のこと。会社に勤め働いていると、周りのこと、会社のことも考えなきゃならない。
疲れた時に読むと良い。現実離れしていて気持ちが軽くなる。それでいて、自分を客観的に見るキッカケにもなるかもしれない。 -
36編のショートショートが収録されていて、正直長いと思ったが、二時間もかからず読み終えた。ショートショートだからかもしれないが、とてもテンポよく読むことができた。
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日経日曜版連載だけあってサラリーマン向けお仕事小説色が強いショートショート集。
中高生の頃はただブラックなオチが面白いなーっていう印象だったけど、今読むと何ていうか、あの頃の未来に僕らは立っているのかなぁ…なセンチメンタルとメランコリックが混ざった気持ちになる。 -
このブラックさが好きなんだなー。
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1番面白いのはあとがきだった。
星新一本人のことはまったく知らずに来たが、会社勤めや経営者に向いていたんだろうな、と思う。 -
昭和生まれの人が考えたとは思えないほど当たっている。数十年後はこうなるんじゃないかという本。