- Amazon.co.jp ・本 (634ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101104188
感想・レビュー・書評
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最終巻。最終章の壹岐の覚悟には、自分のためではなく国や組織の人間のためという生き様を感じる。
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千里の兄、賢澄は天台宗、比叡山で修業をつんでいる。『空海の風景』を同時進行で読んでいたので高野山じゃないのかいと突っ込みを入れてみる。にしても最後の最後にかっこよすぎる壹岐正であった。ちょっぴり違和感があるのが、鮫島の息子が何故に壹岐正の長女と結婚させたのか、フィクションなんだし、そこは賛否があるかも。
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達成感
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戦後日本は戦中の猪突猛進のまま、戦時に全てを犠牲にしたのと同等の勢いで経済成長に走ってしまった。
男女別の生き方は武士階級だけだったのに軍事社会そのままに全国民に行き渡り、現在のいびつな社会ができた。
そんな萌芽があちこちに見られ、聖人君子然としながら女に甘えっぱなしの情けない主人公が、男社会の中でだけええカッコしいのが大変読みづらかった。 -
唐沢の実写をみていたせいか浮かぶのは各俳優陣。
小雪と、天海祐希と竹野内と。
オイルの話の壮大なスケールはなかなかだ。
この本を読むと、商社に勤めてみたかったな。と思わせる。
絶対仕事ついていけないだろうけど。 -
戦後直後から11年間シベリアで捕虜になりその後、帰国してからは商社に勤めだす。
主人公が回想するシベリア抑留の悲惨さと、商社マンとして社会の中で闘っていく姿に、時代の流れや人々の気持ちの揺れに考えさせられるものがある。
過去(シベリア回想)と現在(商社勤務)の緩急をつけた表現がみごとである。 -
商社の世界を良く理解していなかった自分にとってとても面白く引き込まれた本でした。竜馬が好きなので特に。
仕事へどう向かっていけばよいのか悩みますね。 -
読み終えて、圧倒された!
これほどの小説を書き上げるに当たっての努力が一本人読者には計り知れない。
長編に挑んだ達成感がある久しぶりの小説