不毛地帯 4 (新潮文庫 や 5-18)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (634ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104188

感想・レビュー・書評

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  • 最終巻。最終章の壹岐の覚悟には、自分のためではなく国や組織の人間のためという生き様を感じる。

  •  なぜ、この作品に惹かれなかったのか。それは、確かに描写は細密だけど、展開は「◯◯島耕作」(モテ度は薄め)でしかなかったから。そう感じた本巻くらいからは頁を繰るのが速くなり斜め見に近い。ラストもどこかで聞いたことがあるので…。

    本作、また本作の題材だけで言えば下手な脚色がなく、関連書籍が多そうなノンフィクションの方が良いと感じた。

  •  千里の兄、賢澄は天台宗、比叡山で修業をつんでいる。『空海の風景』を同時進行で読んでいたので高野山じゃないのかいと突っ込みを入れてみる。にしても最後の最後にかっこよすぎる壹岐正であった。ちょっぴり違和感があるのが、鮫島の息子が何故に壹岐正の長女と結婚させたのか、フィクションなんだし、そこは賛否があるかも。

  • 達成感

  • 戦後日本は戦中の猪突猛進のまま、戦時に全てを犠牲にしたのと同等の勢いで経済成長に走ってしまった。
    男女別の生き方は武士階級だけだったのに軍事社会そのままに全国民に行き渡り、現在のいびつな社会ができた。
    そんな萌芽があちこちに見られ、聖人君子然としながら女に甘えっぱなしの情けない主人公が、男社会の中でだけええカッコしいのが大変読みづらかった。

  • 唐沢の実写をみていたせいか浮かぶのは各俳優陣。
    小雪と、天海祐希と竹野内と。

    オイルの話の壮大なスケールはなかなかだ。
    この本を読むと、商社に勤めてみたかったな。と思わせる。
    絶対仕事ついていけないだろうけど。

  • 戦後直後から11年間シベリアで捕虜になりその後、帰国してからは商社に勤めだす。
    主人公が回想するシベリア抑留の悲惨さと、商社マンとして社会の中で闘っていく姿に、時代の流れや人々の気持ちの揺れに考えさせられるものがある。
    過去(シベリア回想)と現在(商社勤務)の緩急をつけた表現がみごとである。

  • 商社の世界を良く理解していなかった自分にとってとても面白く引き込まれた本でした。竜馬が好きなので特に。
    仕事へどう向かっていけばよいのか悩みますね。

  • 読み終えて、圧倒された!
    これほどの小説を書き上げるに当たっての努力が一本人読者には計り知れない。
    長編に挑んだ達成感がある久しぶりの小説

  • 不毛地帯を読む前に二つの祖国で勝利国から見た戦後を読み、不毛地帯で敗戦国側の戦後を読んだので、互いにリンクしている箇所があり、非常に楽しめて読めました。
    細かい所まで造るり込んでいるのが分かり、さすがに山崎豊子だなとの印象です。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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