- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101126098
感想・レビュー・書評
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今回も重かった…。もう自己欺瞞と障害を持った子供から逃げられません。
考えて考えて、考え続けていることの副産物。
10.06.20 -
きりきりと脳に響く狂気が詰まっている
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走り続けた先にあるものは何か?
凶器の人間に生きる道は・・・・・ -
<目次>
第一部 なぜ詩でなく小説を書くか、というプロローグと四つの詩のごときもの
第二部 ぼ自身の詩のごときものを核とする三つの短編
走れ、走り続けよ
核時代の森の隠遁者
生け贄男は必要か
第三部 オーデンとブレイクの詩を核とする二つの中編
狩猟で暮らしたわれらの先祖
父よ、あなたはどこへ行くのか?
a 裏
b 表
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時代の疾走感を感じる、難解さは日本トップクラスの暗号小説群。
「みずから我が涙をぬぐいたまう日」とセットでどうぞ。 -
走れよ、走り続けよ!が好きです。後は何というかまあ、いつもどおり。というか。まあすべていつもどおりですが。しかし短編と長編でこれだけイメージが揺るがないというのも珍しいんじゃないかという気がしますよ。どうだか知りませんが。「食べ物をいかにもまずそうに描写する」のが上手ですよねー。コーラと排骨麺って絶対遠慮したい組み合わせだと思う。何か、こういうの上手ね。(意図してやってないとゆー可能性もあるが)作中で異常な程不味そうに描かれていたオックステイルスープは、大江健三郎本人の得意料理らしい。実際おいしいらしい。(大江健三郎にインタビューしたSwitch編集者の弁)