- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101126135
感想・レビュー・書評
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アンチクライマクスが代名詞のような大江にあって、驚くほどストレート、かつ見事なカタストロフィ小説。ここまでコートームケイなストーリーでありながら絶妙に現実とリンクする、この時期の大江の咲き乱れる想像力の凄まじさ、充実は何度考えても震えがくる
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タイトルから受ける印象が読み終えたことで確定され、どうしようもない気持ちになる。やはり解説はとても良く、よくもこんな短い文章でこの本のエッセンスをまとめられるなと思う。ヴァルネラブルな魂、、
それにしても洪水のイメージを遡及的に、読み終えてタイトルを眺めてる時に実感したのでその瞬間の重さに一瞬耐えきれなかった -
ううむ。自由航海団の若者らがいったい何をしたかったのかまるでわからん……。
あさま山荘の連合赤軍の諸君に共感してつくられた小説、とのことだが、自由航海団も主人公の勇魚も、独りよがりで被害妄想をこじらせた(著者はこういうタイプの人物をよく書く)アブナイ人たち、としか思えんのだ。
これは30年前に読んだときもそうだが、共感できないというか、どちらかといえば鎮圧に向かって射殺された機動隊員がかわいそうだなぁ、とむしろそちら側に寄り添ってしまう。
まあたしかにジンの設定はきれいだがそれだけだな。
などと言いつつ初期短編集を読み返してみる。 -
ヒロインがあまりに都合の良い女なのでそこだけ惜しい。
それ以外は圧巻。 -
軍事訓練している写真が週刊誌で取り上げられて危険分子とみなされ、機動隊と睨み合いとなりシェルターで篭城することになる。そして、勇魚は「樹木の魂」「鯨の魂」に最後の挨拶をする。とにかく長くで読むのが大変でした。
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よいねー。僕らの世代にはないアツさだと思う。最後のほうとかみんな格好よすぎ。
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大学の授業中(授業も聞かずに)一生懸命読んでいたころが懐かしい。
「すべてよし!」
壮大な展開に圧倒されます。
各個人の思想の自由が一応許されておりますが、いくら当初は尤もな理想を掲げていても、閉鎖された集団だと理論がこじ付けとなり暴走するのだとつくづく感じた。
近年だとオウム真理教の一連の事件でその閉鎖された集団の暴走の恐ろしさを、思い知ったと思う。
この作品はあくまで「暴走した集団」の立場から美しく描かれているが、恐ろしい作品です。
恐ろしい作品、というのは作者の才能を指しております。
また、タイトルが美しすぎますね。 -
100204(m 100509)
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上巻参照