- 本 ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101126166
感想・レビュー・書評
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大江健三郎が同時代の作家、研究者を論じる語り口が好きなので、それだけでも大満足だが、ちょうど中期の短・中編を読み終わって、新たな長編期に入る前の箸休めとして読んだのだけれど、作家による解題の様に自作について語ってあり、充実した短・中編の副読本としても最適。
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170701 中央図書館
大江の清澄な文章は好きだし、またその小説世界も独特の知的な構想力が魅力であるが、文明批評的に核だの中性子だのを人間と対置してごにょごにょとわけのわからんことを言うのは理解しがたい。
彼の思想上の空理空論を、彼のアタマの中に、あるいは社会学的な概念の中に閉じ込めておけば良いものを、勝手に、自分がよく知りもしない科学技術に投射実体化して、さも現実の悪であるかのようなプロパガンダを撒き散らすところだ。 -
ブレイクの救済のヴィジョン、エリアーデの元型の理論、「indestructiblity of human existence」、山口昌男の記号論的人類学、ロシアフォルマリストの異化の理論に影響を受け、それらを時代の課題と自分の問題において書く、という大江の文学の姿勢に胸を打たれる。
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難しくって、あんまり理解できませんでした…。
読んだことのない話のたくらみとか聞かされても、ピンとこない。
仕方ないか。
12.11.21 -
20110603
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エッセイ。似た内容が多くてイマイチ。
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1983〜1984年に雑誌に連載されていたエッセーを集めたもの。創作法、読書法、作家論、日常生活、昔の話などについて率直に(しかし下品にならずに)語られていて、楽しく読める。ブレイクやエリアーデ以外にヴォネガットやケルアックについて語られているのは珍しい。
著者プロフィール
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