- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101131344
感想・レビュー・書評
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うーむ,この本は読書時間のたっぷり取れるときに,一気に読めばまちがなく☆5つだろうなぁ。
わたしは今英国出張中で読書時間が思うように工面できなくて,とぎれとぎれに読んでると☆4つの面白さになっちゃった。あーあ残念。
大正末期の南米移民の物語を綴った大作でございます。
北杜夫の執筆調子のよいときの作品だろうと思います。
逆に,今平行して読んでる『マンボウぼうえんきょう』などという本は,著者の執筆エナジーがかなり低く小さなときの作品だろうなぁ,と思います。
過日鬼籍に入られてから,すわ北杜夫ってなぐあいで数冊をまとめて一気に読んでいるとそういう感じがなんとなく解ってくる。
まあ,作品の出来不出来,というか躁のときに書いたのと,鬱のときに書いたのとは読み始めるとすぐわかる。さらに作者自身もそういうことを作品の中に書いていますしね。
そして 北杜夫の作品では『楡家の人々』とならんで,読んで損は無い作品だと思います。
このさき第1部の下巻と,第2部の上下巻がまだあるので,楽しみです。
ではまた。 すまんこってす。すごすご。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20101017
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日本人によるブラジル移民の苦闘ぶりを描いた大作。
日本人が他国移民に対し、いかに礼儀正しく、勤勉、誠実であるかがうまく描かれています。
導入部分では状況説明も多くちょっと間延び気味でしょうか。
当時の日本人の状況を考えると胸が熱くなります。