- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101132235
感想・レビュー・書評
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女性サイドだと、痛快な下巻でしょうか?随分、身勝手な男で自業自得でしたが、男性サイドから読むと、腹をくくった女性は怖いですね。特に、全て計算しつくして、演じてきたマチ子は怖すぎでしょ。太刀打ちできません。
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マチ子のように 何もいらない、何も求めませんから
みたいに欲のないフリをしている女が一番怖いんだよ。
もっともそれに騙されてる男が一番哀れ。自業自得。
男たち、奥様を大切になさるがいいわ。 -
昭和時代に書かれたとは思えないほど、今の時代にも通じる話。男女の関係は今も昔も同じってことでしょうか。
不倫する男に対する女性の復讐、それも非情な復讐ということで惹かれて読んだのですが、うーーーん、そこまで、でした。
道子はいいと思うんです。
ですが、なんで路子があそこまで偉そうになれるのか、話を大きくできるのか、よくわかりませんでした。ちょっとイライラ。
浅井と小柳のおばかコンビは滑稽で、なんか憎めなかったです。私の関係者にいたら吹っ飛ばしますが。 -
怖いですね~。不倫がばれる修羅場ってこういうことなんですかね~。とつい気になって読んでしまいました。
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新婚さんや超ラブラブの恋愛中の人は読まないほうがいいのかな?
不倫がばれちゃう瞬間は
なんて怖くて楽しいのでしょう。 -
上手に株で儲けているひともいるわ
私は株より子供
子供は絶対危険のない成長株よ -
ようやく読了。いつ浅井の不倫がバレるのか、誰が誰に対してどんな復讐が始まるのか、最後はどんな結末を迎えるのか、と、今か今かと待ちくたびれながら読んでいたが、下巻の260頁からが、スパート。
結局、浅井も小柳も、これからどうすりゃいいんだ⁈なにが真実(だったん)だ⁈という終わり方で、まさに不信のとき。
解説にもあったけど、浮気はときに男性が想像していた以上に恐ろしい結末を招く。本作は、男性に対する警笛だと(笑)。高度成長真っ只中に書かれた作品だから、男性社会への警鐘というわけだけど、今は女性にも同じことが言えるだろうから、今度は男が女をはめる『不信のとき』が読みたいな。
ストーカー殺人事件とかじゃなくて。
それにしても、有吉佐和子さん、いわゆる才女なんだろうなって勝手に想像してたけど、キュリー夫人に憧れて、理系(科学)専攻だったなんて意外だった。
たしかに、華岡青洲の妻も、歴史物・女のドロドロものっていう印象が強いが、医学という科学が取り上げられているもんな。
次は、悪女について、恍惚の人、複合汚染、紀ノ川、香華を読んでみたい。 -
オチの強烈さというより、結局子供の父親が誰か分からんということの方が男に対する激烈なほどの当てつけ。
多分こういう感じの戦闘的な女性作家はあんまり最近見かけないし、何より種の存続ということに対する強烈な自負心がすごい。そのエネルギーがこの小説を書かせているとさえ思います。