雪花草子 (新潮文庫 な 49-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101139531

感想・レビュー・書評

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  • この著者の作品は初めてですが、表紙の絵に惹かれて読んでみました。表紙の綺麗さとは裏腹に話は、けっこうハードな感じでした。でも、用いられる言葉は耽美的というか何というか…好き嫌いが極端に分かれそうな作品かな?

  • 途中でギブアップ。わたしには結構ハードだったなあ。

  • どろどろしてる。
    おそろしくも耽美な短編集。

    今までの長野作品と比べると、だいぶ生々しい印象を受けました。
    個人的には『左近の桜』とかの方が好き。こういうお話は、本当にたまーに読めれば幸せ。

  • んー。あまりに綺麗な言葉で綴られすぎてていまいち入り込めずさらっと読んでしまった感じ。お話の内容としては3話目の【螢火夜話】が好きでした。グロテスクや、背徳的なお話はやはりグロテスクに背徳的な文で読みたいな。この方の文章はやはり《左近の桜》のようなふわっと不思議な物語の方がすき。

  • 全てのお話に言葉に見え隠れする危険な表現と、後を残す切なさとすぐ崩れるような脆さがあり、読み終えたあとに深い息をついてしまう感がありました。最初の頃の無邪気さとは違うお話たちに腕を取られ引き込まれました。

  • 耽美な言葉遣い、単語の一つ一つに感じる色気、幽玄の美を堪能しました。もう長野さんしか出せない世界観だとつくづく思います。18年経ってようやくの文庫化で出会えて幸せです。
    『白薇童子』古典文学のお伽話でこんなのがあってもおかしくないのではないかと錯覚しそうです。完璧。
    『鬼茨』狂気を演出するためとはいえ、一部個人的に受け付けないタブーもありましたが、追い詰められながらも高揚感に浸り、沈静化する緩急がよかった。
    『蛍火夜話』これも素晴らしい。登場人物全員の心情がわかります。

  • 禁忌にこそある背徳的な美が書かれている気がします。幻影的な世界観で、長野まゆみ文学の骨頂。

  • 長野まゆみさんの、きらきらとした透明感のあるお話が好きなのであまり馴染めなかった。

  • 古文独特の色気をまとった感じ、でも血なまぐさい。
    近親相姦、残酷な描写がダメな人にはだめかも

  • BLとはしらなかったですがとても面白かったです。
    わたしはこういう話好きですねー。

    同性愛などがダメな方は向いてないかもしれないと思います。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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