- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101149028
感想・レビュー・書評
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記録。
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短編小説。このなかで1番面白いと思った話は「目羅博士の不思議な犯罪」。
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『江戸川乱歩傑作選』が藤子・F・不二雄なら『江戸川乱歩名作選』は藤子・A・不二雄だ。(知らない人は御免なさい)ダークサイドの濃い江戸川乱歩作品が並ぶ。
自身を揶揄したかのような『陰獣』も面白かったが、個人的には『踊る一寸法師』が好みだった。本作品が持つ何とも奇妙で妖しい雰囲気が良い。巻末には江戸川乱歩自身の各作品の寸評が収録されておりこちらも楽しい。 -
推理系は正直なところパターンが読めてきてしまう。
とはいえ『白昼夢』とか『踊る一寸法師』のような、怪奇幻想系はやたらと引き込まれる。
『陰獣』では自身の作品のオマージュが出てくるけど、なるほど江戸川乱歩は春泥側の人間やと。 -
文庫に収められた諸作品の発表年が1925年から1934年にかけてですから、金融恐慌やテロ、国連脱退など政情不安が続く時代背景を鑑みると大衆の不安やいらだちなどがピークに達していて、その不満のはけ口としての大衆娯楽だったわけですね。
ミステリーあり、怪奇幻想ありとバラエティに富んでる編纂です。 -
どの作品も完成度が高い。そしておどろおどろしい雰囲気は作者ならでは。ミステリーではあるが人間らしいの残忍な部分、恥部を浮き彫りにしており、精神的にじわじわキます。
猟奇的には石榴、ミステリー的傑作ドでは陰獣でしょうか。
特に陰獣は、何度もの読んで咀嚼したくなるし乱歩自身が犯人として登場し、じこの作品をふんだんにプロットとして使っており痛快ですね。青空文庫入りした作者の作品を折りに触れて読みたくなりました。 -
怖い