宮本武蔵(七) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154671

作品紹介・あらすじ

単なる知識など生死の局面では役立たぬ。伊織を連れ訪れた秩父の三峰神社で、十年来の恨みを鬱積させた宍戸梅軒、祇園藤次、お甲に出くわす武蔵。怨憎込めた鎖鎌を繰り出す梅軒相手に窮地に追い込まれたとき、予期せぬ味方が現れる。からがら難を逃れた武蔵だったが、宝蔵荒らしと間違えられ捕縛されてしまい……。その頃小次郎は、武蔵との決戦のときを静かに待っていた――。剣を惑わす大望、欲、迷い。己の道、深淵捉える第七巻。

感想・レビュー・書評

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  • どこまで史実に基づいているのか気になる。
    そんなに史料も残って無いんだろうけど…
    まさかこんなに劇的なわけないよね?
    あと運良く沢庵さんに再会できた彼らはもう道を踏み外さないで欲しい。

  • 2021/12/11読了
    「みんな知っている有名作品」だけど「ちゃんと読んだ事ない作品」でもある。〈新潮文庫〉で全8巻の大作をなぜ今更読もうと思ったか、大谷翔平選手の”二刀流”での大活躍に触発された訳ではなかった……筈だ。
    ちゃんと読んでみると、ドラマとかの『宮本武蔵』の展開がいかに盛られまくったものか良く判った。とは言え、お通さん、道を究めようとする余り、自分を放ったらかして何処に行ったかも判らない武蔵を慕い続ける姿は、一途というのか狂気というのか。特に女性の方は、このあたりをどう思われるのでしょう?

  • 奈良井大蔵に金でそそのかされた又八は、江戸城に潜り込んで、将軍を鉄砲で撃つ役目を請けるが、難なく江戸城内で捕まってしまう。

    武蔵は伊織を連れて訪れた神楽の舞台を観て、太鼓のバチの動きに、二刀流のヒントがあると気づく。その夜、秩父の三峰神社で、10年来の恨みを鬱積させた宍戸梅軒、祗園藤次、お甲に出くわす武蔵。梅軒の鎖鎌に窮地に追い込まれたとき、現れた味方は夢想権之助だった。窮地を脱した武蔵だったが、宝蔵荒らしと間違われ捕縛されてしまう。

    城太郎は奈良井大蔵の悪行の片棒を担ぐようになっていて、宝蔵荒らしも二人の仕業だと、夢想権之助と沢庵に告白する。城太郎は父の青木丹左を追って、身を潜めることを選ぶ。

    捕らえられた又八は、沢庵から罰を受けたあと、頭を丸めて旅に出る。

    お通の弟は伊織と判る。武蔵は、柳生家に召し抱えられる寸前で、またもお杉婆と佐々木小次郎の悪評で、ご破算に。江戸を離れて、修行の旅に出る。

    道中で、宝蔵荒らしの大蔵と城太郎に間違えられて襲われた権之助と伊織。権之助は捕らえられ、伊織は崖の下に落ちてしまう。

    いよいよ最終巻へ。

  • バガボンドの連載が止まったので原作と言えるこの本を読んだ。
    井上雄彦さんの絵のタッチのまま読み通せた。
    この本の世界観を忠実に描いているなぁと感心すると同時に、井上さんのメガネを通してしか観られなくなってしまったのがもったいない気もした。

    「五輪書」と併せて読むと、より深く宮本武蔵の強さの秘訣に、身震いするような研ぎ澄まされた感覚に近づけると思う。

    まぁ、知る、見る、近づくと、実践するのとではファンとプロのスポーツ選手くらいの大きな隔たりはあるわけだけど。

  • 巻末にある吉川宮本武蔵以外の宮本武蔵の解説が面白かった。
    宮本武蔵は2人いるという作品もあるようだ。
    宮本武蔵って本当はどんな人だったんだろう?

  • 全巻読破

  • 弟子である伊織とかつての弟子である城太郎との巡り会い。沢庵和尚との再会、お通とのすれ違い…。江戸で仕官の道を断たれた武蔵は何を求めるのか…。新たな修行が始まる第七巻。

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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