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- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101158327
感想・レビュー・書評
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怪物がめざめる夜
小林信彦
新潮文庫
平成9年3月1日発行
2010.08.29読了
著者がラストに置いた註によると、この小説を書き始めたのは1992年10月5日、書き終えたのは 1993年3月8日。Windows95登場以前の話なのに、どうしても現代のネット関連の事柄に置き換えながら読んでしまう。メディアが新聞や深夜放送、ファクスから2chやブログ炎上、twitterに変わっただけで人間の根本はなーんにも変わっちゃいないということなのね。人間は神じゃないんだから、バーチャルとはいえ人格をコントロールしようということ自体が傲慢なのか。最終的に「誰得?」な無間地獄に落ちていくところがオソロシイ。危ない危ない。
ちなみにこの本、小林信彦という超有名作家(小学生の頃、オヨヨシリーズにハマりました…)が書かれたものなのですが、なんと、読みたいと思って本屋を探しても棚にない。どころか、作家名のフラッグすら立っていない。えー?出世の唐獅子株式会社や、最近の喜劇人評論なんかはあるんだろうけど…信じられない!結局アマゾンで中古品を入手。電子書籍になったら、こういうもどかしさも解消される…と良いんだけれど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに読みました。