びんぼう草 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101159133

作品紹介・あらすじ

こんな生活、もう嫌だ。私、やめます。めでたく退職、地獄の満員電車にオサラバしたものの、あまりの赤貧状態に音を上げ、再就職する羽目に。ところが…。会社勤めに悩む全ての人々に贈る「満員電車に乗る日」。親戚から結婚しろとうるさく迫られるフリーライターがめざす意外な人生を描く「シジミの寝床」など、フツーの人々を力強く応援する、一読爆笑、元気百倍の小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 一番最初に群ようこにはまった作品

  • 癖のある女性像という感じ。憎めない女性たちがたくましく生きている。

  • 爆笑
    友だちの子供 オカメ日記が好き

  • カラッとしていた。「友だちの子供」の子供のハチャメチャさが凄い…。小さな子供って、こんなに滅茶苦茶なもの?「ぶー」の、主人公が拾った見た目に難ありの子猫は、でも可愛くて、猫に対する愛情が温かかった。貰い手探しの時の写真ないですかという質問に、咄嗟に、携帯で撮っておけば良いのにと思って、そんな時代じゃないのだとハッとした。昔に書かれたものでも然して違和感なく読めるって、本って凄いなあ。そこここにある時代の違いもふんふんと読めた。

  • ひねくれ者という表現が合うような主人公が多い。
    でもそれがなにやら気持ちいい。

    2018.2.21

  • ゆるい気持で読めて面白いよーと会社の同僚におすすめしてもらった、群ようこさん。あるあるある…と共感してしまうところがいっぱいあって面白かった。特に「友だちの子供」と「おかめ日記」が好きです。カメヨばーちゃんみたいな老後を過ごしたいなぁ。群ようこさん、他の作品も読んでみよう。
    これで2016年読み納めです。2017年も良い本に出会いたい。

  • 群ようこさん「びんぼう草」、1990.11刊行、1994.2文庫化、群さん36歳の時の作品です。短編7話、エッセイかなと思う小説も2~3ありました。今のゆるさとは違ったしゃきっとしたゆるさwでしょうか(^-^)猫を扱った「ぶー」、秀逸でした。「爪をみがく女」も面白かったです。

  • 2003.6母から借りて読了。

  • トラちゃんが面白かったので購入。
    今回はあんまり…でした。
    私は動物と本の事を書いた作品が好きです。

  • 今となっては内容も思い出せない、5年前に読んだ本。

    5年前の自分は、一体何をやっていたんだっけ?

    小学校の先生をしていた。

    今は巡り巡って、中学校の先生をしている。


    5年前の私へ。


    昨日ね、痴呆の進んだ祖父が、夜中に泣き叫んだんだよ。

    もうおじいちゃんは、普通の会話が成り立たないくらい、痴呆が進んでる。

    それは、仕方のないことだと思う。だから、今おじいちゃんが出来ること、をきちんと理解して、それを受け入れる。わたしにできることはそれだけ。だから、そこに関して深い悲しみとかは、ないんだ。

    でもね、昨日本当に悲しかったのは、
    おじいちゃんが夜中に騒いだときに、うちの父親が、

    なんでそんなに文句を言うんだという祖父に、
    「それはお前が馬鹿だからだ。」
    と、言い放ったの。


    その言葉を聞いて、祖父が逆上して、泣き叫んだんだよね。


    わたし、お父さんと、未だうまくやれてない。
    そこのとっかかりがうまくいかない限り、わたしは男の人と、うまく関係を築くことが出来ないのではないかと思う。


    でも、できないよ。「自分の父親を馬鹿にする父」尊敬できないよ。

    逆に言えば、私こそ心底、父親を馬鹿にしている。


    私がいけないんだろうか。

    私が父を馬鹿にしてるから、父は祖父を馬鹿にするんだろうか。




    悲しくて。

    おじいちゃんが泣く声が耳から離れないの。


    わたし、すごく嫌な気持ちを胸に抱えてる。

    人を馬鹿にするって言う、すごく嫌な気持ちを。

    わたしは、その思いを持っている限り、

    人に馬鹿にされるような存在なのだろう。


    どうしたら、うまくやれるんだろう。

    おじいちゃんを、いたわってあげることだけ。
    今できることは、それだけ。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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