- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101159287
感想・レビュー・書評
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「黒っ!!」って話ばかり。
で、この後どうなんの??って思っても、そのまま終わる。
イライラして後味悪い終わり方ばっかり。
スラスラ読めるけど・・・。なんか・・・。毒ばっかり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすいが毒が強いので、やや読後感が悪い。
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読みやすいからスラスラ読めちゃうけど、
結末がすべて中途半端だったから、なんだか腑に落ちない。
起承転結の「承」で終わっちゃう感じ。
面白い設定だなぁと思ったのは『レンタル妻』。
赤ん坊を除いたすべての家族を有料でレンタルしますというお話。
契約者の起床前から夕食後までずっとそばにいてくれるけど、
接触は契約違反のため厳禁。
1日だけでも何週間でもOKだけど、
質が高い人間をレンタルするにはそれ相応のお金が必要。
子供を売る親がいたり、自ら自分を売って稼ぐ人が多いこの世の中だから、
そのうち実現されるんじゃ…?なんてことをちょっと思った。
実際、人間のレンタルはやってないけど、犬のレンタルはやってるもんね。
愛犬が亡くなってから寂しくてしょうがなくて、
実は一度利用しようとしたことがあります。
「そんな可哀想なこと嫌!」と母親に猛反対されたけど、
今ではそんな母親の気持ちが分かります。
そばにいればいる程「レンタルしてる」という事実が頭から離れなくて、
一緒にいることに罪悪感を感じそう。
買春をしてる人間とそう変わらないかもしれない。
短編集の最後に収録されていた『嫌な女』は、
きっと主人公に自分を重ねる人が多いだろうなという印象。
「他人を羨む」という誰もが抱く感情の対処の仕方を間違えた良い例。
羨んで嫉妬して攻撃するよりも、
その人の懐にもぐりこんで甘い蜜を吸った方が利口だよね。 -
人間の心にある毒を描いた短編集。
怖いって言えばある意味怖いんだけど、オチもなく、ただ気分が悪くなっちゃいます・・。