吉里吉里人(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101168180

感想・レビュー・書評

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  • 大作。面白い。

    但し正直下巻についてはあれ?と思うことも多かった。種明かしが次々されていく。それは痛快なのだけれど、古橋という主人公に筋を集めようとして、ご都合主義にもとれた。
    尻切れとんぼ、な。

    それにしたって、この上中下巻の魅力は否定しようがないけれど。

    私としては前大統領たるカツぞー小笠原にもう一席ぶつ活躍をしてほしかった。

  • 下巻になり急に話の展開が早くなり、サイドストーリーが取り残されているように感じられた。

  •  えっ!?
     農業の次は医療批判ときて、そうかー……こういうオチか、と驚いた。

     これだけ長いのに、無駄って感じるところが少ないというか、ある意味すべてです! 作者が書きたくて書いたんです! 楽しいんです!というオーラが3巻中消えないのが凄い。

  • ・12/2 本当に久し振りだ.最近なかなかペースが進まない.もう後半に差し掛かってる.そろそろ話しがまとまってくる頃だとは思うけど.相変わらず脱線してるけど、結末が知りたくなってきた.あせってるな.なんたってこの小説読み始めてから1ヶ月が経とうとしてるもんな.1ヶ月3冊では、かなりのペースダウンだ.
    ・12/5 読了.ふー.やっと読み終えたって感じだ.結末は覚えてなかったが、思ったよりあっけなかった.もうちょっと期待してたのにな.

  • 79/100 No.62「長門有希の100冊」

    文庫本3冊で1500ページオーバー、読破するのに正味6日間かかった。

    読み終えた感想は、突飛なお話と予想外の展開で面白いとは思うが、

    如何せんお話が長すぎる、筒井ならばこれ30ページの短編だよなー

    たしかに医療他、専門知識をちりばめて為になったが、そのせいかあまりストレートに笑えない。



    1500ページ中、一番印象に残ったくだりは主役の小説家 古橋の生い立ちの部分。

    素直に笑えた。

    他はいきそうでいけない、全ての枝葉が中途半端で物切れの感じがする。

    コレを読むなら筒井の短編の方が楽しめるだろー

  • 2009/
    2009/

    岩手県が舞台です。

  • 下巻。
    吉里吉里国の真の目的と、あっさりとした崩壊の様子が描かれている。
    また、全編にわたって繰り広げられるコミカルタッチの文章がとてもよかった。

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著者プロフィール

(いのうえ・ひさし)
一九三四年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。一九六四年、NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を執筆(共作)。六九年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした『日本人のへそ』で演劇界デビュー。翌七〇年、長編書き下ろし『ブンとフン』で小説家デビュー。以後、芝居と小説の両輪で数々の傑作を生み出した。小説に『手鎖心中』、『吉里吉里人』、主な戯曲に『藪原検校』、『化粧』、『頭痛肩こり樋口一葉』、『父と暮せば』、『ムサシ』、〈東京裁判三部作〉(『夢の裂け目』、『夢の泪』、『夢の痴』)など。二〇一〇年四月九日、七五歳で死去。

「2023年 『芝居の面白さ、教えます 日本編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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