- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101175157
感想・レビュー・書評
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源氏は出世していくが、その世の中の無常と儚さに怯えてもいる。相変わらず女性たちを魅了し困らせているが、中年になった源氏は政治を担うだけの風格と力をつけている。
女性に対する執着というか自分の欲求に弱いところは彼を破滅させるほどの欠点でありながら、それは同時に人がついてくる理由かもしれない。
これまで読んできたどんな恋愛小説より面白いと思うし、栄枯盛衰の物語としても面白いと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
源氏の君が中年になっても好き放題ですね。
玉鬘の姫君に父と呼べと言っておきながら手を出そうとしたり、拒めば「おぼこさんだね」だの「人に知られないように」だの、分別がなさすぎて気色悪い。
源氏と鬚黒の大将は、もうちょっと痛い目、酷い目見たらよろし。玉鬘の幸せをお祈りしつつ、下巻を読んでみますわ。 -
「蓬生」から「真木柱」。中年になり権力者になり、もはや「何をしても許される」立場ではなくなった光源氏。息子の夕霧、明石の姫君、雲居の雁、近江の君、そして玉鬘、次世代が登場し成長します。
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「政敵の排斥にあい自ら謹慎の意を表し、須磨、明石で流浪の月日を過した源氏は、罪を許され都へ戻る。三年の不遇時代の体験は、源氏を放縦な遊蕩児から頼もしい国家の柱石に変貌させる。政治家として権力を拡大する一方で、源氏は愛することの重さ苦しさに耐え、人の世のはかなさに怯える。中巻には、「露しげき蓬生に変らじの心の巻」より「愛怨の髪まつわる真木柱の巻」までを収める。」
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高校時代に一読し、京都来訪前に再読
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「どんなことをしても私は許される。そうさ、私が美しいから!」
いつだったか、2ちゃんねるのまとめサイトに「源氏物語を携帯小説風に訳したら」というスレッドがあったのを思い出す。中巻はもっぱら光源氏の出世物語になっております。 -
書いたレビュー消えててかなしい。。
夕霧が生まれて、夕霧の時代を感じつつ、まだまだやっぱり健在の光源氏。
前作から時間あけすぎて、そして地位によって呼び方も変わるから、誰が誰かついていくのが少し大変だった。 -
都へ戻り、栄華を極める源氏。
年齢を重ね、魅力的、そして、優しくはあれど、
源氏の年齢と地位によって、
女性が弱い立場に置かれている事が顕著に思える瞬間が増えた。
近江の君が、大和和紀さん版に最も近くて、元気! -
平安時代の男性優位の自分勝手さが気持ち悪く感じる。