源氏がたり 2 (新潮文庫 た 14-26)

著者 : 田辺聖子

• 新潮社 (2002年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[hetarebooksさんの感想 · 2012年6月26日]

源氏は相変わらずってか…紫の上はほんとに出来た人だな。

相手の親に反対されて、文通だけで６年間…逆にお願いされるまで出世して初恋を貫いた夕霧はすごいな。
でも年月が経つうち、子育てに明け暮れ世話女房に変わっちゃった雲井雁を大事にしながらも、他に目がいっちゃうとか…
現代と同じである意味感心(笑)

著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校（現・大阪樟蔭女子大）卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。