あきらめない心: 心臓外科医は命をつなぐ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101204611

作品紹介・あらすじ

あきらめは患者の死、だから絶対に負けられない。3浪で入学、挫折から出発した医学生時代。病床の父が命と引き換えに教えてくれた医師の覚悟と、鬼神となって取り組んだ順天堂医院の大改革。そして迎えた天皇陛下の手術の日……。30年にわたり7200人以上の命を救った心臓外科医が、難局に挑み続けた半生と、医療安全への揺るがぬ決意を語る。「一途一心、命をつなぐ」改題。

感想・レビュー・書評

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  • 『好きな事なら他の人の3倍は努力しなさい、そうすれば何か見えて来る』

  • 皆が口を揃えてあそこだけはやめておけ。
    全員がノーといったらそこには何かある。

  • 高3の担任の先生から卒業時におすすめしてもらった本。

  • 熱い人。
    仕事人としてすごい。

  • 天皇陛下の心臓手術を執刀し有名になった医師の話。若い頃からバイタリティ溢れ進んできた経験が他を凌駕する。エネルギーの源は好奇心か。2017.9.2

  • 2016.9.29読了

  • 老いるとは,年を取ることではなく理想を失うことである,を地で行っていて,このバイタリティこそ天野先生の本質に他ならないことがよく判る.このような先生が王道足りうるような医療社会を日本は目指して欲しい.

  • 医師と仕事する機会が多いため、
    医師が書いたものをとりあえず読むその①

    医師や心臓外科医としてもだけど、まず一人のプロとしてどう意識し、振る舞うべきか、、

    「好きこそ物の上手なれ」、という言葉にこれほど説得力を持たせるため、並々ならぬ努力をされたのだと伝わります。

    何よりも、人の健康の向上が医療上の何よりのプライオリティという共通認識をもてて安心しました。やはり、医療の根幹はそこにある。

  • 天皇陛下の心臓バイパス手術を執刀された天野氏が、心臓外科医としての生涯をいかに選択し、どのような心意気で日々の職務に臨んでいるのかを語った一冊。
    手術は医師だけではなく麻酔医や看護師をはじめとしたチーム全員が同じ気持ちで臨まないとうまく進まない、患者と向き合う時に大切にすること、挫折に対処する際の気持ちの奮い立たせ方など精神的な部分に軸足の置いた内容でした。
    現役の心臓外科医による本だけに、医療現場の緊迫感とか、手術に関わる技術的な解説などを期待していましたが、そういう記述は少ない目です。
    これから進路を選ぼうとする学生さんや、医師を目指そうとする人達には非常に参考になる本ではないかと思いました。
    読み応えのあるノンフィクションを「NHKスペシャル」に例えれば、ちょうど同じNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」みたいな雰囲気の本です。

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著者プロフィール

天野 篤(あまの あつし)
心臓血管外科医。順天堂大学医学部教授。
1955年、埼玉県蓮田市に生まれる。
1983年、日本大学医学部卒業後、医師国家試験合格。関東逓信病院(現・NTТ東日本関東病院。東京都品川区)で臨床研修医ののち、亀田総合病院(千葉県鴨川市)研修医となる。1989年、同心臓血管外科医長を経て、1991年、新東京病院(千葉県松戸市)心臓血管外科科長、1994年、同部長。1997年、新東京病院での年間手術症例数が493例となり、冠動脈バイパス手術の症例数で日本一となる。2001年4月、昭和大学横浜市北部病院循環器センター長・教授。
2002年7月、順天堂大学医学部心臓血管外科教授に就任。
2012年2月、東京大学医学部附属病院で行われた上皇陛下(当時の天皇陛下)の心臓手術(冠動脈バイパス手術)を執刀。
2016年4月より2018年3月まで、順天堂大学医学部附属順天堂医院院長。
心臓を動かした状態で行う「オフポンプ術」の第一人者で、これまでに執刀した手術は9000例に迫り、成功率は99.5%以上。



「2020年 『若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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