水葬の迷宮: 警視庁特捜7 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101210810

作品紹介・あらすじ

ベテラン警官が拳銃を奪われ、両腕を切られた姿で発見された。遺体損壊の謎を追い、特別捜査班の岬怜司は、似顔絵をメモ代わりにする里中宏美とコンビを組む。連続する銃撃事件、現場に残された不可解な数字。浮上する過去の未解決事件と闇に消えた男とは……。つながる点と線、迷宮の核心、そしてクライマックスは東京駅へ! 緻密な伏線が冴える、本格捜査ミステリー。『特捜 7 銃弾』改題。

感想・レビュー・書評

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  • 両手が切り取られた警察官の死体が川で見つかる。続けさまに2件、奪われた拳銃で発砲事件が起こる。大変な事態なのに、主人公の刑事と相方になった所轄の女性刑事は、なんやかやとやり取りをしながら、なんだかのんびりと調査を進めるのだ。現実感もないし、事件の真相自体もつまらなかった。がっくり。

  • 麻見さんの刑事小説は男性社会である警察組織において、奮闘する女性刑事を描くのが非常に上手だ。おまけにどの作品でも女性刑事が毎回、個性的で魅力のあるキャラクターばかりで読み始めたら、いつもファンになってしまう(男性刑事も同様。クセの強い人、多いし 笑)
    今回もご多分に漏れず、里中宏美というキャラクターに魅力された(笑)

    話も面白かったけれど、最後がちょっと長くてダレてしまった。もう少し短くても良かったかも。という印象。

  • 麻見和史『水葬の迷宮 警視庁特捜7』新潮文庫。

    『特捜7 銃弾』の改題、修正、文庫化。

    ベテラン警官が拳銃を奪われ、両腕を肩から切断され、遺体となって発見される。特別捜査班の岬怜司は一風変わった新人刑事の里中宏美と共に不可解な事件を追う。

    次々と起こる猟奇殺人の謎がさらなる謎を呼ぶという予断を許さぬ展開が面白い。しかしながら、なかなか面白いキャラクターの里中宏美が一歩引いた感じで、少し勿体無いように感じた。

  • 江戸川区の公園で、両腕を切断された男性の遺体が発見された。誰が、なぜ?
    そして、続く第二、第三の事件。
    警察は、真相に近づくことが出来るのか?
    そして、次のターゲットは、誰なのか?

    麻見 和史氏の警察小説シリーズ。
    別の警視庁捜査一課第十一係、如月 塔子シリーズとの双璧をなすシリーズでしょうか。
    こちらは、第七係ですね。

    メインは、岬警部補(男性)ですが、如月シリーズと同様、佐倉 響子警部補や、里中 宏美巡査部長など、強くて個性的な女性警察官が登場し、岬警部補をサポートします。

    如月シリーズに比べ、軽妙なやりとりもあり、シリアスな面は少ない感じですが、伏線や場面展開など、ミステリーの要素も満載です。
    ぜひ、続編を読みたいと思います。

  • ベテラン警官が拳銃を奪われ、両腕を切られた姿で発見された。遺体損壊の謎を追い、特別捜査班の岬怜司は、似顔絵をメモ代わりにする里中宏美とコンビを組む。連続する銃撃事件、現場に残された不可解な数字。浮上する過去の未解決事件と闇に消えた男とは…。つながる点と線、迷宮の核心、そしてクライマックスは東京駅へ!

  • 同シリーズ2作目。スピード感もあり、女性警官のキャラも立つ。やや甘の★4

  •  こちらのコンビも良いですねぇ。里中さんの素顔が見えない感じが、そそられます。

  • ドラえもん型新人女刑事大活躍
    ここ三年くらい、この作者さんの推理小説は安心してみている・・・クセの強い似顔絵設定はドラマで見た記憶が?

  • 事件の真相は現実的ではないけれど、捜査の過程やコアとなる刑事たちの描き方は良かったです。
    同じ警察ものの書き手として、堂場氏ほど内向的にならないスタンダードなタイプだと思うので、これからも読んでいきたいです。

  • 新シリーズ、警視庁特捜7。

    あらすじ
    海で男性の遺体が発見された。しかも被害者は警官で、拳銃を奪われたうえ、両腕を切断され、目立つレインコートを着せられていた。捜査一課の岬怜司は、所轄の女性刑事里中宏美とコンビを組んで調べるが、また警官が撃たれてしまう。さらに捜査の途中でとうとう一般人まで撃たれてしまった。岬らは、一般人の男性が過去と、20年以上前の、両腕を切断された殺人事件の関連性に気づく。

    新しいシリーズも安心の面白さ。また女性刑事が出てきて一生懸命働くけど、塔子、文書捜査官とも違ったキャラクター。めちゃ食い意地が張っていて、ドラえもんのように道具を持ち歩いている。主人公は、イケメンの岬のはずだけど、里中が印象に残った。ストーリーは、時々無理やりだろーというところや、ラストでの真犯人の説明口調の章とか、ツッコミ入れたいところもあったけど、やっぱりチームで相談しながら、人と話をしながら解決していくところが安心できる。今回では、ボートのマリーナのオーナーの会話が、事件とはあまり関係ないけど、気がよくて好きだった。岬の同僚もキャラが立っているし、次の作品も楽しみ。
     

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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