欺す衆生 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101212722

感想・レビュー・書評

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  • 結構な厚さの小説だが、飽きずに最後まで読める。
    エンタメ小説として最高に面白い。

  • 豊田商事事件、フィクションのようなノンフィクション。
    事実は小説より奇なり。

  • ビジネスのアイデアは因幡ばかりが考えてるし、
    かといって一線をこえてはいけないという綺麗事をいうし、
    主人公の隠岐があまり好きになれなかった。

    そんな関係なら離婚したら?というほど妻子に疎まれているのがリアル‥。家族のために頑張るシーンが多々あったが、こんなに嫌われてたら弱みにはならないのでは…。

    最後解説のところで、
    横田商事事件が実際にあった話というのがいちばんゾクッとした。

  • 過去、実際にあった豊田商事をもとにして
    描かれたストーリー。

    バブル崩壊後
    人々の心に漬け込み
    和牛、不動産、などなど
    次々と詐欺を行う主人公に
    次々と襲いかかる難題

    あっという間に引き込まれて
    読み終わってしまう一冊。

    久しぶりにここまで引き込まれた

  • 素直に話が面白かった。テンポ良く話がどんどん展開していき、そのスピード感と膨らみ自体が、主人公の生き方や内面を投影している感があり、引き込まれる。

  • 詐欺商法で一世を風靡した横田商事の残党 隠岐隆が因幡充と原野商法で暴利をむさぼる前編では、詐欺の手口の解説のような部分が多く、楽しめた.難しい問題の処理に暴力団が絡んできて、隠岐の本領が発揮されるが、仕事以外に家族間の問題も発生し、隠岐が苦労する.ダミー会社を次々と作って金をうまく隠す手法には感心するが、最期は人との関係を如何にコントロールするかが、ビジネスの肝だと感じた.政治家の力を借りたり、広域暴力団を手玉に取ったり、隠岐の活躍が面白かった.リベリアまで手を伸ばす才覚は侮れないものだと感じた.
    騙される人がいることは認識していたが、騙す側も苦労している実態が見えて楽しめた.

  • 面白かった!
    裏社会との関係が濃くなればなるほど、主人公が覚醒されてスケールが大きくなっていく。
    続きが気になって結構分厚いけどスルスルと読めました。
    最後の一文にぞくっとした。

  • 最後までハラハラしどおしで、読んでて止まらなくなった。展開に無理があるなと思う箇所も沢山あるが、娯楽作品として面白い。

  • 文は丁寧、細かく丁寧すぎて、展開も普通...44ページ読んで投げた。

  • 詐欺師の話。痛快な詐欺師の話とは違う。
    追い詰められて陥る感じともちょっと違う。
    詐欺を生活の一部として生きる人の話。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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