キッチン・ブルー (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101214818

感想・レビュー・書評

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  • なんでしょ、合いませんでした。なんだか登場人物を好きになれないし、他に魅力も無いし。

  • 人と一緒に食事ができない、みんなで食事するときに出る序列、料理教室に通うけど、家では上手に料理できない新妻・・・食事をきっかけに露になる人間模様。
    共通して出てくるのがバーのマスター。
    マスターのエピソードを追っていると、少しずつ料理の腕がレベルアップしている。
    ほのぼのしたエピソードが多いけど、劇団の売れない俳優の話と、料理下手な新妻の話はちょっと怖かった。

  • 食にまつわる物語の短編集。現在の私が食べることについて不安を抱えているため、その解決の手助けになればと思い読んだ。特に、最初の人前で食事ができないという主人公に共感した。
    今はコロナで自粛が求められているが、本来食事とは、人と人を繋ぐものでもある。そのため、人と一緒に食べることが出来ないという主人公の状況はかなりしんどいものだと思う。私自身、友人らと食事をした際に「ご飯少なめで」と頼んだだけで白い目で見られたことがあり、そのことを思い出した。

  • 食えない女
    七味さん
    さじかげん
    味気ない人生
    ままごと
    キャバクラの台所
    の短編集
    身近にありそうな話もあるけれど、食に関する話は奥が深い。

  • 食(のトラブル)に纏わる6つの物語。個人的には3-1-5の順だったかな。家での料理は大切だと誰もが分かる一方でストレスにもなるんだなと。

  • 記録

  • ご飯って生きていく中でほんとに大切なものなんだって改めて思った。

  • 6話からなる食事にまつわる話である。

    ちょっと、想像しなかった食事についての話で、他の本では、読んだ事が無かった。
    そして、初めて読む 作者遠藤彩見氏の本である。

    最初「食えない女」って、いじわるな女性が主人公かと、思っていたのだが、、、
    食べる事は好きなのに、人前では、食事が出来ない。
    それも、両親とも無理!というのも大変である。
    1人住まいであっても、仕事柄、必然的に、食事を共にする機会がある。
    それを、ずーと、断り続けてきたことで、彼氏も出来ない、仕事も、家で出来る翻訳家になる主人公 灯。
    好意を持って、食べれるように努力する灯の彼 蛯名の部屋の冷蔵庫には、、、、想像もしなかった食べ物が入っていたのには、ビックリとしたのと、予想外の展開であった。

    「さじかげん」にしても、想像外である。
    料理が、上手である事、計量カップから計量スプーンのあれこれの調理器具で、割り出しても、旨く料理が、出来ないこともある。
    昔のお母さんは、目分量で、何でも作ってくれていた事を思うと、今の人達は、小さい事を考えすぎかもしれない、
    味の付け方で、料理の味も変わる。主人公が、夫周平に、自分で味付けをさせて食べさせるアイディアは、流石である。
    料理は、温かいものは温かく、冷たいものは良く冷やして食べる事が一番だとも思う。

    後の「味気ない人生」「七味さん」「キャバクラの台所」「ままごと」も、考えた事のない話であった。

    題名から、料理のレシピが、書かれているような話でなく、こういう人も、存在するのだと、、、、思いながら、興味深く読み終えた。

  • 2-3時間ですらすら読めた。
    元々脚本家さんということからか?一編一編が短い中で盛り上がりとオチがきちんと用意されていた。
    逆にそれが若干性急に思わせる話もあった(『食えない女』)。変に色恋沙汰を混ぜなくても面白い話はあるのに。私のお気に入りは『キャバクラの台所』。でも元板前?が箸を振ったり包丁を向けて指図したりするのはどうかしら。

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著者プロフィール

東京生まれ。1996年、脚本家デビュー。1999年、テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。2013年、『給食のおにいさん』で小説家としてデビュー。同作はシリーズ化されている。他著に、『キッチン・ブルー』『イメコン』『バー極楽』など。

「2020年 『二人がいた食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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