- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101229249
感想・レビュー・書評
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柳美里のエッセイ集である。作り物ではない真実が語られる。その真実はものすごく苛烈で衝撃があり、読むものを引き込み離さない。この作家の本はつづけて読むことができない。いつも気持ちのどこかに意識はしているのだが、忘れた頃にまた読むようにしている。
恐怖体験ドラマなどは作り話だと安心して観ることができるのだが、実話となるとそうはいかない。観るのに覚悟が必要なのである。そんな感じにさせる作家は少ないと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったけど、ほかにもいくつか同著者のエッセイを読んでいるとエピソードがかぶっている話がたくさんある。
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七歳の日記の中で、私は何人もの先生や同級生を殺しました…。家庭は壊れていた。自殺未遂を繰り返した。愛に何度も裏切られた。魂のひび割れを言葉で埋めるしかなかった少女が作家となり、時に極限の絶望を味わい、それでも書き続けた。デビュー以来の随筆作品をコレクションし、今一番輝く作家のすべてを明かす。生々しいまでに己の魂をさらけ出すドラマチック・エッセイ集。
石に泳ぐ魚だと思って買ったら違ってた。 -
柳美里さんのエッセイ集といっていいでしょう。そこはかとなく暗く、太宰治を尊敬する、そして、彼の存在がオーバーラップする...。自分とは違う考え方をしている作者なんですけど、なんか気になる。
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平成15年。本書は、1992年4月から2000年5月までの8年間に書いた短い文章を集めたものである。1冊の本の中に23歳の柳美里と32歳の柳美里が同居している。「私にとって書く行為は事実を記録することではない。リアルなものは事実の中に存在しないと考えているからこそ、小説を書くのである。現実をいかがわしいものとして拒絶しているからこそ、コトバでリアルな世界を築き上げたいという欲求に突き動かされるのだ。p.89」「18歳の春、戯曲を書き始めた。葬式をしたかったのだ。私にとって芝居は葬式なのだ。葬式というものは、いつだって死者のためではなく、生き残った者のために行われる。(中略)生き残った者が死者を忘却の淵に沈め、行き続けなければならない。私は9本の芝居を書いた。死ねなかった自分を芝居の中で9度殺し、9度弔ったわけだ。p.237」
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柳美里さんのエッセイ集。
少女の頃の思い出や、家族のことなどを綴る。
決して感情的になることなく、ただ淡々と家族をみつめ、自分を見つめている印象を受ける。
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ジグソーパズルのピース