四度目の氷河期 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (628ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230351

感想・レビュー・書評

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  • 外見も考え方も周りとちがう少年ワタルの父親探しの旅。
    父親という存在が見えないだけに空想の世界に入り込んでしまったんだろうな。
    その上母親の死や自分自身の心身の成長に戸惑い、母を失う代わりに父親の存在を得る。
    何かを失わないと欲しているものを得ることができないのか?
    何もかも失っても欲しいものは手に入らないが、きちんと周りを見渡せば欲しいものは身近に転がっているということなのかもしれない。

  • 最初は主人公が中2病過ぎて読んでて気持ち悪かったです。
    しかし、徐々に主人公が大人になるにつれそのようなおかしな考え方は少なくなり、周りの人間同様の考え方になっていきます。

    まあはじめの方は主人公の頭がおかしいようにしか感じなかったので、読むペースが遅くなってしまいました。
    後半では、主人公が成長したこともあって感情移入しやすくなり、すいすい読めました。

  • 思い込みでどんどん進んで行っちゃうのがなんだかな、と思ったけれど、
    そうやって無理やり前を向かないと生きていけなかったのかな、と思うと、
    なんだか切ないもんです。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-499.html

著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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