殺ったのはおまえだ―修羅となりし者たち、宿命の9事件 (新潮文庫)
- 新潮社 (2002年10月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101239149
作品紹介・あらすじ
「普通の人間」は、どうして殺人鬼へと化したのか。父母は家族は、そして恋人は、彼らにどう関わったのか…。児童惨殺、実子虐待、同僚絞殺、さらには通り魔。日毎起きる惨劇、連鎖する狂気。凶行に手を染めた常人の、その背後で薄笑いを浮かべる影が蠢く。業か、因果か、偶然か。今もまた、どこかで羅刹が羽化をする-。全身怖気立つノンフィクション集。好評シリーズ第二弾。
感想・レビュー・書評
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なーんか、全体的に読みにくかったなぁ…。
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実話、
親の影響がとても多くあると思います。
特に母親。
色々と考えさせられる。
親に対して、腹立ちがある。
別の方も書いいましたが、少し読みにくいとは思いました。
個人の感想です。 -
なんか胸糞の悪くなる事件ばかり。って、そういう本なんだけど。恵庭の事件の真相はすごく気になるな。
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ノンフィクションシリーズ第二弾。
読む順番間違えた…
記憶に新しい、児童六人を殺害した
「池田小事件」の宅間守の話が冒頭で出てきます。
その父親への密着取材なんだが、犯罪者の肉親の
心中を知る上で東野圭吾の「手紙」なんかより
よっぽど面白いので読んでみるといいと思います。
しっかし、読むのに疲れる本だわ。こりゃ。 -
正直、環境が人をそうさせてしまうのかな、と思わせるような家庭が多すぎるし、親がこうなら子供もそうならざるをえないような育て方のような気がする。
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殺人犯の親戚などのインタビューや裁判の傍聴記録から、違和感のある言葉を繋ぎ合わせて書いた、薄っぺらい嫌悪感の残るレポート9つ。結論「貧乏で育ちが悪いやつが犯罪者になる」。最近読んだ中でもっとも悪趣味な1冊。雑誌の新潮だしな。
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事件の実話なので、暗くて重いのは承知の上だったけど、報道されていない現実は怖いと思った。
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「新潮45」編集部の殺人事件のオムニバス。
事件の原因はいくつもある。許されざる殺人犯。許されるべき殺人犯。そして、事件の陰で苦しむ人々の姿が浮き上がる。
これが人間の性なのか? 止められない悪循環、日本の法律は世の悪循環を止められない。悪循環を止めようとした人を抑止する。
そして最後には誰かが死んで悪循環は止まる。 -
「事実は小説より奇なり」シリーズ第二弾。・・・怖い。幽霊やフィクション映画・小説よりも何よりも恐ろしいのは、実際に起こった犯罪事件なんだと思う。そして、いつ自分が被害者あるいは加害者になりうるかも知れないと考えると、本当におっかない。
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重大事件を扱ったドキュメンタリー。新潮45に掲載されたものがシリーズ化されて刊行されているうちの4冊目。
叙情的になりすぎている部分や、事件の重大さに対して紙幅が足りていない部分が見られ、前3巻に比べドキュメンタリーとしてはあまりできがよくないと思う。
扱われている9事件には池田小事件の宅間守の父親へのインタビューが含まれる。犯人の肉親に対して、怒りを覚えるのは正しいことではないのかもしれないが、それでもこの父親に怒りを感じない人はいないのではないか。
自分の育った環境や自分の心の闇と犯人のそれとを対比させた解説が面白かった。犯人たちは確かに恵まれない環境や歪んだ家庭で育ったのかもしれない。でも、そんな状況で育った人がみな犯罪者になるわけではないのだ。