ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.55
  • (113)
  • (227)
  • (348)
  • (36)
  • (6)
本棚登録 : 2408
感想 : 203
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101255040

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 関西PFP、西川さんのレビューを拝読して私も読んでみました。

    沢山読んだことがあるわけではないのですが、昔から阿刀田さんの文体は好きでした。んで、この作品も良かったです。

    結構ややこしい内容を、さりげなく読ませてしまう筆力がいいですよね。

  • 4

  • 教養の本。
    ギリシャ神話の大枠を理解できる。

    大衆世俗に多く読まれるような
    サブカルチャーなどのあらゆる創作作品にも
    多かれ少なかれなんらかの形で
    聖書と並んで影響を与えている。

  • ギリシア神話から切り取った11の物語と最後に総括的な話を入れて纏められている。身近な出来事を導入部として、神話の物語が始まり、著者の話法で展開されていく。ギリシア神話の特徴である人間的な神々が、日常性を伴い、生き生きと面白可笑しく描写されている。昔懐かしい神話が距離感を縮めて眼前で展開されていく気楽な雰囲気に包まれている。

  • オーディオブックで読了。
    大変面白く、ゼウスはじめギリシャ神話の神々が
    どこか身近に感じられる様になります。

  • 20180927読了。

    新婚旅行でギリシアに行ったのでその関連で読んだ。

    ギリシア神話と、古代神話の話(トロイ戦争やオデュッセイアあたり)は一通り読んではいたものの、記憶が薄くなってたのもあり、復習目的。

    新しい知識は特になかったが、有名なエピソードを一通り扱っているので、初めて読むには良さそう。
    ただ、書かれたのが1984年と少し古く表記が現在と少し違ったり、女性に対する著者の性的指向を感じる文章の書き方気になって落ち着いて読めないのがマイナス。

  • ギリシア神話…十分にエロティックであり十分にバイオレンス。そもそもギリシャ神話は教訓的な話ではないという所に驚く。大きな力を要した神々が己の欲望のままに行動したらそこには悲劇しか生まれないであろう。殺人あり暴力あり不倫ありレイプあり…誰もが羨むような美しい男性、美しい女が性が多く登場する。当然、話の先には悲劇が待ち受けている。全能の神ゼウスの浮気癖の悪さにも苦笑。全能の力を誇示して女性に近づくのかと思ったら白鳥に化けて女性に近づくなど意外と謙虚(?)で微笑ましい。聖書と類似した話あり興味深かった。

  • 街中やゲームなどでよく見るギリシア神話の登場人物がどのような神話から出てきているかをわかりやすく書いてあり、世界が非常に広がった。意外と人間くさく、聖書などとは異質なところが興味深かった。

  • 楽しみ

  • 恥ずかしながらほとんど「知っていま『せん』」でしたので、氏のシリーズのいつもながら、楽しく読んで勉強になりました。
    だいたい、美術館・博物館に行って西洋絵画や彫刻を見る機会があっても聖書とギリシア神話を知らないのでは作品を見ても主題がさっぱり分からない訳で…最低限のことくらいは今更ながら知っておこうと。

全203件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿刀田高の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×