- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101255040
感想・レビュー・書評
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関西PFP、西川さんのレビューを拝読して私も読んでみました。
沢山読んだことがあるわけではないのですが、昔から阿刀田さんの文体は好きでした。んで、この作品も良かったです。
結構ややこしい内容を、さりげなく読ませてしまう筆力がいいですよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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ギリシア神話から切り取った11の物語と最後に総括的な話を入れて纏められている。身近な出来事を導入部として、神話の物語が始まり、著者の話法で展開されていく。ギリシア神話の特徴である人間的な神々が、日常性を伴い、生き生きと面白可笑しく描写されている。昔懐かしい神話が距離感を縮めて眼前で展開されていく気楽な雰囲気に包まれている。
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オーディオブックで読了。
大変面白く、ゼウスはじめギリシャ神話の神々が
どこか身近に感じられる様になります。 -
20180927読了。
新婚旅行でギリシアに行ったのでその関連で読んだ。
ギリシア神話と、古代神話の話(トロイ戦争やオデュッセイアあたり)は一通り読んではいたものの、記憶が薄くなってたのもあり、復習目的。
新しい知識は特になかったが、有名なエピソードを一通り扱っているので、初めて読むには良さそう。
ただ、書かれたのが1984年と少し古く表記が現在と少し違ったり、女性に対する著者の性的指向を感じる文章の書き方気になって落ち着いて読めないのがマイナス。
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ギリシア神話…十分にエロティックであり十分にバイオレンス。そもそもギリシャ神話は教訓的な話ではないという所に驚く。大きな力を要した神々が己の欲望のままに行動したらそこには悲劇しか生まれないであろう。殺人あり暴力あり不倫ありレイプあり…誰もが羨むような美しい男性、美しい女が性が多く登場する。当然、話の先には悲劇が待ち受けている。全能の神ゼウスの浮気癖の悪さにも苦笑。全能の力を誇示して女性に近づくのかと思ったら白鳥に化けて女性に近づくなど意外と謙虚(?)で微笑ましい。聖書と類似した話あり興味深かった。
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街中やゲームなどでよく見るギリシア神話の登場人物がどのような神話から出てきているかをわかりやすく書いてあり、世界が非常に広がった。意外と人間くさく、聖書などとは異質なところが興味深かった。
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恥ずかしながらほとんど「知っていま『せん』」でしたので、氏のシリーズのいつもながら、楽しく読んで勉強になりました。
だいたい、美術館・博物館に行って西洋絵画や彫刻を見る機会があっても聖書とギリシア神話を知らないのでは作品を見ても主題がさっぱり分からない訳で…最低限のことくらいは今更ながら知っておこうと。