- Amazon.co.jp ・本 (660ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101273723
感想・レビュー・書評
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幕末の政局を動かした長州(山口県)の天才・高杉晋作について書かれた物語です。
黒船が来航し、日本が清国(中国)と同じようにイギリス、フランスなどの欧州列強の植民地となるかと騒がれている時に。徳川幕府の無策を痛烈に批判し、自ら風雲の中に躍り出ていった風雲児が高杉晋作である。
高杉晋作は、上海に行って欧州列強が如何に傲慢で、清国人を奴隷のように使い、上海を占領しているかを目のあたりにする。帰って来て晋作は、武士で作った軍隊は終わると。そして農民などで奇兵隊を創設した。
幕府の長州征伐にたいして果敢に少数の軍艦などを動かして戦いを有利に導く。軍を動かし、戦う天性の才能を持つている。その晋作が、若くして病で亡くなったのはまことに残念である。
【読後】
高杉晋作に対して思い入れが強すぎて、言葉が出て来ません。思っていることが書けないもどかしさでイライラし、感想を書くのを少し伸ばしていましたが、それでも言葉がまとまりません。晋作を一言でいうと、春風のように爽やかに突風のように走り去った、と言えます。
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【音読】
2022年11月9日から20日まで、音読で葉室麟さんの「春風伝」を大活字本で読みました。この大活字本の底本は、2015年10月に新潮文庫から発行された「春風伝」です。本の登録は、新潮文庫で行います。埼玉福祉会発行の大活字本は、上中下巻の3冊からなっています。
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春風伝
2018.05埼玉福祉会発行。字の大きさは…大活字。
2022.11.09~20音読で読了。★★★★☆
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「参考」
※参考は、私のメモ書きです。本の感想ではありません。
高杉晋作。
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「高杉晋作(たかすぎ しんさく、天保10年8月20日〈1839年9月27日〉- 慶應3年4月14日〈1867年5月17日〉)」は、日本の武士。幕末長州藩の尊王攘夷志士として活躍。奇兵隊など諸隊を創設し、長州藩を倒幕運動に方向付けた。高杉氏は戦国時代以来、代々毛利氏に仕え藩政に関わる要職を歴任した家である。晋作は通称で、諱は春風(はるかぜ)。長門国萩城下菊屋横丁(現在の山口県萩市)に長州藩士・高杉小忠太(大組・200石)とミチ(道子・大西将曹の娘)の長男として生まれる。
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実在の人物を主人公にした、著者の数少ない本格歴史小説。
高杉晋作は通称で、諱(本名)は春風だとは、この著で知った。春疾風(はるはやて)の別名が春風なら、疾風迅雷に時代を駆け抜けた晋作にふさわしい名か。
尊攘派の長州藩を征討しようとする幕府軍に対する回天の戦いは、晋作の人生でのクライマックスである。
その行動に駆り立てた要因は、師吉田松陰の影響とともに、上海での見聞だろう(上海での晋作たちの冒険的活劇は読みどころのひとつ)。
欧米列強の植民地化に抗した太平天国軍が敗れ去ったことに焦燥の念を抱き、日本という国家を守るための軍勢を思案する。そして、封建制度の身分を撤廃して編み出されたのが、彼の代名詞ともいえる奇兵隊。
最前線で長州を、日本を救う活躍をした晋作は、長州藩世子定広ほか様々な人物に敬愛される。
さらに、彼を慕う女性が次々と。
長州一の美人との誉れが高い妻の雅、八雲、うの、望東尼、太平天国の周美玲まで。
世の難事を救うため、天から遣わされた剣鎧護法童子のような晋作。辞世の句「おもしろきこともなき世をおもしろく」の通りの、28年の濃密な生涯だった。
高杉晋作を主人公にした作品には、池宮彰一郎の歴史長編小説『高杉晋作』もあり、読み返してみようか。 -
高杉晋作として知られる人の生涯。28歳までの一生だったんですね。江戸末期から明治にかけて日本という国の進む方向に思いを傾けた多くの人のうちのお一人という認識しかありませんでした。共に歩んだ訳ではないけれど、佐久間象山や五代才助、西郷隆盛とも触れ合っていたんですね。別の道を進まれていたら今の日本は違う国になっていたでしょうか。
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2020.08.29
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高杉晋作~カッコ良すぎ~
現代にこんなお方がいらしたら、もっと違う日本になる気がする。 -
空駆ける天馬、作中にそんな表現があったけど、そのまんまな生涯。上士の家に生まれ漢詩の才強く運にも恵まれた天才的な革命家、戦う姿はまさに軍神。早世が惜しまれる。
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革命、戦争、民族主義。世界中にある。