夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101279527

感想・レビュー・書評

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  • 「夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか」
    この気持ち経験あるわ、あれもあるわ。
    と、落ち着かない気持ちになる本です(^^;)

    ・女性は、自分がどきどきしたり、不安に感じた過去時間を、夫にも一緒にたどってほしいのである。
    ・女性脳は、他者との一体感が増すと、つい、自分が脳裏に見ているものを相手も見ていると勘違いしがちなのである。

    20ページ目にして早々、自分の事だ!と焦りました。
    決して不仲でも喧嘩しているわけでもないのですが、日常の「かみ合わないなぁ、まあいいか」を見事に言い当てられたかんじです。
    しかし知らないと「合わない」だけで終わってしまうものが、脳の違いかと知ることができたので、今後は気持ちを前向きに切り替えることができるような気がしてきました。プラス思考に転換、ストレス軽減です。

    感心したのが、著者の息子さん。
    「家族との喧嘩の後の気まずい雰囲気を何とかできないか」
    との質問に対し、
    「そもそも気まずい雰囲気を残すことに問題がある」
    との回答。その言葉をさらりと言えることが驚きなのだが、さらに胸を突くことを言うのです。
    「なじる人は、傷ついている」と。
    なんて見事な回答。人はこんなにも相手を慮ることができるのか、と衝撃を受けました。心の中で拍手喝采です。
    私もこのような素敵な発言ができるようになりたい。


    本から知識を得ることで、客観的な視点で物事を判断できるようになるのは良い事だと思います。
    男性も女性も是非、ご一読いかがでしょうか。

  • 男性と女性の違いを脳科学の観点から分析。「ホント、それ!」と頷く部分も多かった。
    夫の定年、子供の自立。再びやってくる夫婦二人の生活は新婚時代とは違うが、添い遂げられてよかったと思えるために、関係の再構築が必要なのかもしれない。

  • 2023年の1冊目はこちら。
    交際中の彼はこの本に出てくる男性の趣向そのものなんだけど、プラス思いやりもあるのでとても居心地が良い…♡ 私は私で、地図読めないし完全に女性脳代表みたいな人間なので、読んでて面白かったです!

  • 男性よりも女性の方が右脳と左脳を繋ぐ脳梁が太い。ここから、女性は右脳で思ったことが、左脳で言語化されやすいという。実は職場でもいるのだ。そして残念ながら、その女性は男性から理解されない。本書を読んで、そんな女性たちのことを理解できる気がした。とても著者の息子のように上手に「大切なあなたを傷つけてしまって申し訳ない」とは言えないかもしれないが……。それと、人生で一番頭が良いのは、五十代半ば以降ということに勇気をもらえた。人生これからだ!

  • 息子さん大好きなのね 笑

    「なじる人は、傷ついている」と男性達みんなが思って思いやりのある返答してくれるといいのだが。

    平成生まれの男脳と、昭和生まれの男脳はもしや変わってきているかも。

  • 脳科学から考察する男女の違い、
    インサイトフル!

  •  夫婦間でイラッとすることに関して、この本を読んで正常なことであると分かり、腑に落ちた感じがした。

    p185愛の魔法
     大切な人のために何かを行う行為を「愛の魔法」と呼ぶことがとても微笑ましく思った。私は日常、相手のために何かをする時は同じ「する」でも、面倒だとか、自分も忙しいのに…なんて考えてしまうことが多々あるのが現状だが、(愛の魔法を使うとしよう)なんて考えながら取り組んでみようと思った。

  • 腑に落ちることが多い
    妻が子供に対して愛情をあげるのもわかる気がする

  • 参考になったので、旦那さんにも進めて読んでもらった!

  • 男性の脳と女性の脳は、右脳と左脳をつなぐ脳梁の太さが違うため感じ方が全く違ってくるのだということがわかりました。でも、だから分かり合えないのだと思うととても悲しくなりました。そして多くの場合、結局は女性が男性に歩み寄らねばならないことを考えると、誰と一緒に暮らそうが大して変わらないのかもしれません。

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著者プロフィール

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)
1959年長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業。
(株)富士通にて人工知能(AI)の研究開発に従事した後、コンサルタント会社、民間の研究所を経て、2003年(株)感性リサーチ設立、代表取締役に就任。脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発、マーケティング分野に新境地を開いた、感性分析の第一人者。また、その過程で性、年代によって異なる脳の性質を研究対象とし、日常に寄り添った男女脳論を展開している。人工知能研究を礎に、脳科学コメンテーター、感性アナリスト、随筆家としても活躍。著書に『恋愛脳』『成熟脳』(新潮文庫)、『人間のトリセツ ~人工知能への手紙』(ちくま新書)、『妻のトリセツ』(講談社+α新書)、『定年夫婦のトリセツ』(SB新書)、『息子のトリセツ』(扶桑社新書)、『思春期のトリセツ』(小学館新書)、『恋のトリセツ』(河出新書)など多数。

「2022年 『女女問題のトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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