どこから行っても遠い町 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.52
  • (87)
  • (236)
  • (243)
  • (57)
  • (12)
本棚登録 : 2554
感想 : 246
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292410

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ★ひと息つくこともままならないめまぐるしく過ぎていく日々。心を落ちつけたいと思って思い出したのがこの本。都心から地下鉄でも私鉄でも20分ほどにある町の商店街近くに住む人々の日常を紡ぐ短編集。それぞれの人の日常が時に折り重なりながらも、淡々と過ぎていく。本当に淡々と。どこか寂しく、でもどこかほのかに温かさをにじませて。ありふれた日常のはずなのにどこか浮世離れしているようなこの世界観にほっとさせられた。(2015/07.02)

    ★文庫化されたら買おうと思っていた1冊。
    川上さんの書く小説は、どことなく現実味がないのに、いちばん現実味がある気がする、不思議な読後感を毎回、味わう。魚春やぶどう屋、ロマンのある街に住んでみたい。(2011/08/29)

著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川上弘美の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
伊坂幸太郎
三浦しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×